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生活モニュメント[9]

透明箱

作者: 袋小路 めいろ

箱の中で

決められた事を

決められた分こなして

満足を得ている

変わらない事が

心地よくて

ゆっくりと衰えて

考え方まで

変わらないでいる



生活的には

些細な疑問符で

気にしなければ

気にならない

そんな小さな小さな

事柄だった

事柄だったんだ



気づいても

何もしなければ

ここに訪れた社会問題と

同じように

どうしょうも無くなって

自分は悪くないと

叫び続ける事になるでしょう

壊れない箱は

この世には無いのだから

壊れない箱は

永遠に作れないのだから



いつもそこにあった箱は

誰かが作ったモノ

あり続ける箱は

足掻き続けた結果

変わる事を考えて

意味の有る

答えとしてきたから

大切なモノを

忘れなかったから



生活的には

のん気なモノで

何とかなるさと

考える事を

肩代わりしてもらったり

そんなこんなで

自由だった

自由だったんだ



考える事を

あきらめれば

あそこで見た人と

同じように

どうしょうも無くなって

自分は悪くないと

叫び続ける事になるでしょう

壊れない箱は

この世には無いのだから

壊れない箱は

永遠に作れないのだから



この世界も

一つの箱だとするなら

いつか必ず壊れる

変わらなかったり

考えなかったり

そうする人間が

増えれば増えるだけ

確率は上がる



生活的には

関係無いかもしれない

だけれど

一つ認めたり

一つ許せたり

一つ考えたり

一つ動けたり

そうするだけで

少しだけ先延ばしに

できるのかもしれない



それがわかっているなら

何かしなければ

無理しないくらいに

頑張り過ぎない程度に

この世界においての

努力や希望を

夢や目標を

箱みたいに扱っては

いけないから

だからこそ

自由があるのだから

人という生き物は

壊れない箱を

永遠に作れないのだから






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