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恋の「錯覚」?  作者: 林檎飴
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再会

ーこうして3日間のガイダンスが終わり、ようやく入学式がやってきた。


 「やばい。友達いらないとか強がったばかりに、ガチで友達0じゃん…」


 私は、ガイダンスが3日間あったのにも関わらず、同じ大学の子に1人も話しかけなかった。なんというか、話しかける気が無かったし、高校の友達がいるし、と思っていたから。


 「流石に、お昼1人は辛いしなあ…」


 そう心の中で割と焦っていたのだが、結局入学式も誰に話しかける事もなく終わった。そして、諦めて帰ろうと電車に乗った時、同じ入学式に出ていたであろうスーツを着た女の子を発見。


 これ…もしやチャンス!?と思い、ちょっとだけ、いや、スーパーミラクル勇気を振り絞って、声をかけた。


 「同じ大学、だよね…?よろしくね…!」


 ちょっと声を高くして、出来るだけ印象良くなるように笑顔で言った、はず。もしかすると引きつりまくった気持ち悪い笑顔だったかもしれないが。すると、


 「…あれ?小村、華ちゃん?」


  「え、何で名前…??」


 「中学一緒だった、華ちゃんだよね!?うち、サナだよ!中1の時同じクラスだった!」


 「あ!!サナか!!髪染めてて気づかなかった!!大学一緒なんだね〜!これからまた、よろしくね!」


 私は、まさかの中学時代の友達と再会を果たした。正直、知らない子とは仲良くなるまでの過程が凄く面倒くさいと思っていたので、とても安心していた。こうしてサナと私は当然地元も同じなので、中学時代の懐かしい話をしながら一緒に帰った。


 「まさかサナがいると思わなかったし、知り合いがいるってだけでも大学苦痛にならずに済むかもなあ」


 私は、安心して、ソファに思いっきり飛び込んだ。


 そして、いよいよ明日は本格的に授業も始まる。どんな授業をするのかな、と、華はガイダンスの頃の沈んでいた時よりはちょっとだけ笑顔を取り戻し、大学生活に対して少しだけ希望を持ちはじめていた。

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