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Sage Saga ~セイジ・サーガ~  作者: Eolia
セジサガのあれこれ
2/94

登場人物紹介①

キャラクター紹介です。

第56話までの内容を含んでいるため、まだ本編を読んでない方はネタバレにご注意下さい。

◆己の記憶を探す少年


フィゼル(本名・年齢不詳)


自分に関する記憶を全て失っており、コニス村にてアレンとシェラの元で一年間共に過ごす。本名も忘れてしまっているため、シェラによってフィゼルと名付けられた。時折見る夢が自分の記憶に関係しているのではと考え、その夢と同じ風景を探すために旅に出る。旅を続けるうち、様々な記憶の断片を夢に見るようになるが、何一つ決定的に思い出す事ができないまま不安な日々を送っている。また、フレイノールではシフォンと呼ばれる謎の少女に『レン』という名で呼ばれ、その上殺されかけるなど、何かしらの深い因縁があるようだ。性格は直情的で、困っている人を見過ごせないタイプ。自分の事を後回しにしてでも、他人の為に動いてしまうこともしばしば。旅の途中で出会ったミリィに仄かな想いを寄せるが、その気持ちに自分自身でも気付いていない。




◆母の仇を探して旅する少女


ミリィ・フォルナード(16)


四大賢者の一人、“辺境の魔女”リオナ・フォルナードを母に持つ魔導師。しかし血の繋がりのある親子ではなく、ミリィが赤ん坊の頃に両親が雪崩に巻き込まれ死亡したためにリオナに引き取られることとなった。十四歳の時に目の前でその母を“赤眼の男”に殺され、その復讐の為、魔族メフィストフェレスと契約を交わし、強大な闇の力を手に入れる。胸の内に燃える復讐心と、徐々に身体を蝕んでいく闇の力に対する恐怖心から、氷のように冷たく心を閉ざしていた。しかしグランドールでジュリアと出会い、そしてフィゼル達と行動を共にするようになって、次第にその心も和らいでいく。だがそんな心境の変化に、本人も戸惑っているようだ。アイリス地方に暮らす“魔女の一族”の血を受け継いでいることから、かつて魔女を『異端』として迫害していたフューレイン教を嫌っている。




◆かつて世界を救った“剣聖”


アレン・ファルシス(35)


“剣聖”の二つ名を持つ四大賢者の一人。二十年前の騒乱で、リオナ・ディーン・ケニスら他の四大と共に闘い、世界を滅亡の危機から救っている。その後、コニス村という小さな山村に流れ着いた彼は、そこでシェラ・ファルシスと出会い恋に落ちる。そしてそのままファルシス家の婿養子となった。ミリィが最初探していたルーディスタインというのはアレンの旧姓である。一年前に出会ったフィゼルの正体を知りながら、しかしそれを本人には告げないのは、それがフィゼルにとってどれだけ残酷なことになるか分かっているから。だがいつかはフィゼルも全てを知る時が来るだろうと覚悟し、その時はせめて傍にいてフィゼルを守ってやりたいと思っている。性格は温和で落ち着きがあり思慮深い。だが二十年前は今とは全く違って、単純で直情的だったようである。




◆謎多き自称“愛の水先案内人”


レヴィエン・ヴァンデンバーグ(23)


モーリスの港町でフィゼル達と出会った時は旅の演奏家を名乗っていたが、フィゼルやアレンの行く手に先回りしているなど、素人とは思えない言動の目立つ謎の多い人物。実はフューレイン教に属しており、その正体は教皇直属の特派員のようだ。教皇ケニスの命令で王国軍の動向を探っており、その過程で魔石の存在を知り、それを使って王国軍が“賢者”を作り出そうとしていることを掴む。女ったらしを絵に描いたような男で、ちょっかいを出されるミリィなどは心底うんざりしているようだが、本人は全く懲りる様子が無い。さらに人をからかって楽しむという悪癖も持っており、フィゼルからも嫌われている。三歳の時に家族を失っており、ケニスに引き取られる形でフューレイン教の人間になった。ケニスを親のように慕っており、ケニスもまた彼のことを息子のように思っている。




◆生き別れの母を探してフレイノールへ


ルー・ウィンフィー(15)


シルヴィスという山村で健やかに育った天真爛漫な十五歳。その間延びした口調が示す通り、性格はマイペースでかなりの天然。自分は捨て子だったと養父のドルガから聞かされており、その事実にショックを受けながらも、本当の両親に会いたいという気持ちを抱いていた。そしてフィゼル達と出会い、本格的に両親の足跡を追う旅に出る。王都ルーベンダルクからレティアに渡り、最終的にフレイノールで母セリカ・スタンレイと再会を果たした。女性に対して百戦錬磨のレヴィエンでさえ扱いに困るほどの天然娘は、時折鋭い勘を働かせたり、意外な行動力を見せたりと、無意識に周りを自分のペースに引き込んでしまう。実は歌と踊りが大好きで、その才能は母から受け継いだようだ。




◆小さくても立派な情報屋


ジュリア・ジェノワース(12)


世界中に支部を持つ民間組織“スイーパーズギルド”のグランドール支部を切り盛りする少女。元々は母親がその立場にあったのだが、両親が旅に出てからはたった一人で代理を務めている。まだ子供にもかかわらずその手腕は母親譲りで、情報の収集・分析能力は目を(みは)るものがある。その一方で子供らしい一面もあり、持ち前の愛くるしい笑顔で所属のスイーパーに無茶な仕事を振ることもしばしば。カイルを兄、ミリィを姉のように思っており、この二人には特に懐いている。ミリィの過去と旅の目的を知っており、出来る事なら止めさせたいと思っていた。だがどう言ってやればいいのか分からず、今はただミリィが無事でいてくれることを願っている。




◆経験豊富な熟練スイーパー


カイル・アスト(25)


身の丈を超える槍を自在に操り、主に賞金首を捕えることを専門としているスイーパー。グランドール支部に所属しており、ジュリアや、その両親のアリア・ヴァンとも親交が深い。グランドールでアレンが国王暗殺未遂容疑で指名手配されていることを知り、当初はアレンを捕まえるために動いていたが、成り行きでアレン達の仲間に加わる。普段は冷静で物事をしっかりと見極める性格だが、いざ戦闘になると頭に血が上りがちなのが玉に瑕。幼い頃に住んでいた村が盗賊団に襲われ、目の前で家族を皆殺しにされている。それからしばらくは荒れた生活が続いていたようだ。だがアリアに拾われ、スイーパーとして働くうち、見事に更生を果たした。自分を立ち直らせてくれたアリアやヴァン、そしてジュリアの為なら命を懸ける覚悟を持っている。




◆“四大”すら震え上がらせる美しき姐御


アリア・ジェノワース(39)


二十年前の騒乱では、グランドール支部のギルドマスターとしてアレン達をサポートしてきた。その後も変わらずギルドを切り盛りしながら、ヴァンと結婚、そしてジュリアの出産と幸せな日々を送っていた。だがここ数年の王国軍の動向にキナ臭さを感じ、独自に調査を行うためにヴァンと共に世界各地を回る。その途中で偶然アレンと二十年振りの再会を果たし、ケニスに助力を求めるため共にフレイノールへ。曲者揃いのスイーパー達をまとめ上げていただけに、性格は豪放で男勝り。その気風の良さは正に『姐御』と呼ぶに相応しい。若い頃から耳を疑うような伝説には事欠かない女傑である。




◆魔法の扱いに長けた元トレジャーハンター


ヴァン・ジェノワース(41)


アリアの夫にしてジュリアの父親。かつてはギルドに出入りするスイーパーであった。専門としていたのは古代遺跡などの調査・発掘で、そういった場所につきもののトラップの解除等に精通している。攻撃魔法はあまり得意ではないが、人や物を魔法で追跡・発見したり、魔力の流れを敏感に感じ取る技術に優れている。物腰は穏やかで、アリアが強烈過ぎるためかやや軟弱なイメージがあるが、その意志の強さと行動力はアリアにも負けていない。




◆教団を統べる“星屑の聖者”


ケニス・クーリッヒ(45)


アレンらと共に二十年前の騒乱時に戦った“四大”の一人。元はフューレイン教の司祭だったのだが、ノヴォガス帝国の暴走に同僚が関わっていたことが判明し、その始末を付けるためにアレン達の仲間になった。戦いが終わった後は教会に戻り、混乱を極めるフレイノールの人々を救済してきた。それによってフューレイン教の規模もどんどん大きくなり、その功績を認められ、教会に復帰して僅か五年で教皇の地位に就いた。“魔女”についての記述を経典から削除するなど、その後も精力的に教会内の改革に取り組んでいる。若い頃は軽薄とも取れる言動が目立ち、リオナやディーンらとは口論が絶えなかった。だが状況判断力と、それに基づく決断力で何度も仲間のピンチを救っている。自分達のせいで天涯孤独となってしまった幼いレヴィエンを引き取り、自分の息子のように育ててきた。




◆若い二人に未来を託した“辺境の魔女”


リオナ・フォルナード(享年36)


アイリス地方に住む“魔女の一族”の中でも、とりわけ強い魔力を持って産まれたリオナは、物心付いた時には既に十賢者の元に預けられ、賢者になるべく修行に励んでいた。その間に“魔女狩り”によってほとんどの同胞を失う。アレンらと共に戦った後は、かつて仲間が住んでいた集落跡地に戻り、一人で生活を送っていた。それから四年後、“魔女狩り”から逃れていた一族の夫婦が雪崩に巻き込まれ、赤ん坊一人だけが救出される。リオナはその赤ん坊を引き取り、ミリィと名付けて育てた。そしてさらに時は流れ十四年後、リオナは突如現れた“赤眼の男”に殺されてしまう。しかしリオナは自分の運命、そしてこの世界の運命を悟っていたようだ。世界に再び訪れる危機を予見し、それを防ぐために自ら犠牲となった。二人の少年・少女に希望を託して――




◆二度も主君に刃を向けた“剣帝”


ディーン・グランバノア(44)


“四大”の一人であり、かつてはノヴォガス帝国の近衛騎士団長だったディーンは、世界を滅亡から救うため帝国を裏切る決意をする。その結果帝国は滅び、世界は救われたが、ディーンの心には深い傷が残ったようだ。その後はイルファス王国の兵士となり、いつしか王国軍を束ねる地位にまで出世していた。だが再びクーデターという方法で国王に叛旗を翻し、その命までをも奪ってしまう。超が付くほどの生真面目な性格だったディーンを、ここまで動かしたのは果たして何だったのか――




◆風の流れに運命を紐解く“風詠み”の賢者


ロザリー・フレイスピッド(年齢不詳)


先見(さきみ)”と呼ばれる未来視の能力を秘めた賢者。外見はどう見ても十一、二歳くらいにしか見えないが、どうやら実年齢はもっと上のようだ。強大な風の魔法の他、呪いや結界魔法の解除等の高度な魔法も操る。アイリスの街でフィゼルと出会い、この街で起こる怪異を解決するため共に魔族と戦った。その際にフィゼルに“疾風の御剣(はやてのみつるぎ)”を授け、戦いが終わるといつの間にか消えてしまう。その後、その剣を見たアレンの顔色が変わったところを見ると、どうやらアレンは彼女のことを知っているようだ。




◆コニス村で夫と“息子”の帰りを待つ


シェラ・ファルシス(30)


コニス村で診療所をやっていた医者の一人娘。村を偶然訪れたアレンと恋仲になり、そのまま結婚する。シェラの父親が他界した後はアレンが診療所を受け継いだが、シェラも医者の娘だっただけあって、薬草の知識はアレンをも凌ぐほどだ。アレンの過去を知っており、アレンがフィゼルを家に連れ帰った時は何も訊かなかったが、アレンが捨てたはずの刀を内緒でずっと持っていたところを見ても、アレンが再び戦いに赴く日が来るであろうという予感を抱いていたようだ。




◆ルーの育ての親


ドルガ・ウィンフィー(67)


シルヴィス村の村長でルーの養父。実はルーが母親と離れ離れにならねばならなかった経緯を知っているが、本人の強い要望でルーには捨て子だったとしか伝えていない。そのルーが両親を探す旅に出たいと申し出たとき、ドルガは快く送り出した。できれば母親と一緒にシルヴィス村に帰ってきてほしいと願っている。




◆遠くフレイノールの地で娘を想う


セリカ・スタンレイ(40)


ルーの実の母親で、かつてはレティアの劇団“ウンディーネ”の看板女優だった。ファンの一人だった王国軍の青年将校ジェラルド・スタンレイと恋に落ち、やがて結婚する。そしてジェラルドが王都に配置替えとなり、セリカは生まれたばかりのルーと二人で夫の帰る日を待っていた。だがある日、セリカの元にジェラルドからの手紙が届く。その日を境に、セリカはルーと共に逃亡生活を余儀なくされた。長い逃亡生活の末、ルーを置いてゆくことを決意したセリカは、最終的にフューレイン教に保護されることになる。それからルーが自分を訪ねてくれる日が来るまで、娘の為に祈りをささげる日々を送っていた。




◆王国軍の秘密を知ってしまった青年将校


ジェラルド・スタンレイ(享年30)


レティアに駐在している王国軍の青年将校だった彼は、そこでセリカと出会い結婚する。配置替えで王都に赴任するやいなや、セリカの妊娠を知り、一日も早くレティアに帰れるよう仕事に打ち込んでいた。だがある日、王国軍の一部が非合法な人体実験をしているとの情報を掴み、ジェラルドもまた追われる身となってしまった。なんとかセリカを逃がすことはできたが、自分は捕まってしまう。そして皮肉にも、ずっと帰りたいと願っていたレティアの近くの研究所で、実験体として命を奪われてしまった。




◆美しき劇団を束ねる女傑


ヒルダ・ライラス(63)


レティアを本拠に全国で興行を行う劇団“ウンディーネ”の劇団長。セリカが何者かに見張られていた時、彼女を逃がすために尽力する。セリカが無事にフューレイン教に保護された後、自身も劇団に戻り、その後は年に一回程の頻度でドルガと連絡を取り合っていた。

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