二百字掌編シリーズ 『続々・二年三組、赤井花ちゃん』

花ちゃんとお散歩 ２

「こうやってお散歩に連れてくるのは、五十日ぶりとみたし」

　はたしてスポットライトを当てられたのは

「ワン！」

　ミニチュアダックスのシュガー君。

「早速カウントダウンするし。スリー、ツー、シュガー！」

「ワン！」

と、お馬鹿をしている花ちゃんだったが、ここでいきなり愛犬を抜いてしまった。

「おろ？　シュガーが岩に変わったし？」

　見ると、彼氏がその場で踏ん張っている。

「道の真ん中でのうんこは、恥知らずって言われるし！」