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プロローグ
2作目です。
目が回る。
とんでもなく気分が悪い。
自分が、落ちているのか、飛んでいるのか。
感覚が曖昧だ。
上下左右、方向が定まらない。
自分は今、どこにいるのだろう?
目は、とてもでないが開ける勇気がない。
開けたら吐いてしまいそうだ。
気持ち悪くなって閉じるまでの一瞬、見えたものは見たこともない、アニメのような不思議空間。
信じられない。
だってそうだろう?
自分が異世界に飛ばされているなんてな。
最悪の気分の中、俺は自問自答しながら、異世界に旅立った。