表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CHANGEの仕方  作者: 桜もち
37/43

遊園地(ジェットコースターを降りて)

「ふぅ……遥、大丈夫か?」

「……悪い、ちょっと休ませて……」


青白い顔色の遥を見て、透はベンチへと誘導し座らせた。


「遥さん、大丈夫ですか!?」


少しすると奈津のあとからこちらへかけてきた。遥は気分の悪いことを隠すため、下げていた顔を勢い良く上に上げ、


「このくらい平……ッ」


とかっこよく言うはずが、返ってそれが仇となり、さらにかっこわるさを見せ付けてしまうこととなってしまった。


「あああ、遥さんごめんなさい!私がジェットコースターに乗りたいなんて言ったから!」

「いや、お前が気にする必要はねぇよ。俺が良いって言って言ったんだしな」

「そうそう」


遥の隣で透も賛同する。


「ありがとうございます。…あの、これ良かったら使ってください」


奈津はお礼を言うと、ハンカチを遥に差し出した。受け取るとひんやり冷たく濡れていた。


「おでことかに当てたら少しは良くなるんじゃないかと思って」

「ありがとう。使わせてもらうよ」


遥は今出せる精一杯の笑顔を返した。

それに安心すると


「じゃあ私、さっきの場所に戻って荷物取りに行ってきますね!ついでに何か飲み物も買ってきます!」

「なっちゃん、ありがとう!」


とパタパタと走って行ってしまった。それを見送りながら、


「かっこつけるから」


と奈津の方を見たまま透がボソッと言った。


「うるせぇよ」


それを聞いた遥が少し睨み付けるように答える。対して今度は遥の方へと視線を移し、爽やかな笑顔で


「けどそんな遥が面白くて僕は好きだけどね」


と言う。そんな言葉に呆れながら返した。


「うるせぇよ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ