遊園地(ジェットコースター)
「私の名は怪盗キノ。永遠に輝く七色の宝石、私が頂こう!」
そう言った瞬間、目の前が真っ暗闇になる。次の瞬間、宝石が盗まれたため光が消えたんだと悟った。
「怪盗キノ!宝石はみんなのものだ!返すんだ!」
きのこ坊やは叫ぶ。すると奥のほうで明かりが漏れるのが分かった。怪盗キノの姿がはっきり見える。宝石が隠しきれず、ランプ代わりに本人を照らしていた。
「みんな、怪盗キノを追いかけよう!」
乗り物が怪盗キノに向けて動き出す。
暗い洞窟の中をさらに進む。奥に進むにつれ、坂があるようでどんどん上って行く。その先には本物の光が見えた。
「ま、まさか!?みんな、手すりをしっかり掴むんだ!」
きのこ坊やが叫ぶ。その瞬間、奈津達はほぼ真っ逆さまに落ちた。大分高く上っていたのだろう。ほかの物より時間が長く感じられた。
バシャ――――ンッ!!!!
乗り物は地上に着き、水しぶきが大きく飛んだ。どうやら川の上に無事着陸したようだ。
よく見ると少し先で怪盗キノが原っぱの上で目を回して気を失っていた。そして少し離れた場所に宝石も落ちていた。
「ありがとう。みんなのおかげで宝石が戻ってきたよ!」
そう言いながら乗り物は進み、最後にきのこ坊や達が集合して
「みんな、今日はどうもありがとう!またいつでも遊びに来てね!待ってるよ!」
という言葉を言い、奈津達の乗り物は出口へと着いた。