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CHANGEの仕方  作者: 桜もち
17/43

帰り道(奈津と彰)

「なっ、なっちゃん……!?」


透さんに『なっちゃん』って呼ばれちゃったよ!!


奈津は思わず赤面する。

しかし、それもすぐに先ほどの透の言葉を思い出す。


――明日、病院に行こう――


透は本当は奈津の言葉を信じていなかった?

思わずその言葉が頭の中によぎる。奈津はそう思うと顔を曇らせた。


「違ったのかなぁ……」

『お前ってほんっと表情コロコロ変わるなぁ』


奈津が悩んでいると、それをずっと見ていた彰が感心そうに話しかけた。


「はっ?」


考えていることと全く違うことを言われたため、思考が追い付かずキョトンとした顔をする。

その顔を見て、彰は今度笑いだした。


『やっぱり面白い』

「そ、そうかななぁ?……ってか年上のお姉さまに『お前』なんて言わないの!」

『お姉さまって柄じゃないだろ』

「いや、違うけど・・あぁ!?自分で認めちゃった!?」


さらに彰は笑う。としばらくこの言い合いが続くと思いきや、突然思い出したのか真顔になって言った。


『あっ、俺、明日病院について行かないから』

「えっ!?どうして!?」


そのままのノリで奈津はそのまま叫ぶ。

その一方で彰は冷静に答える。


『いや、なんとなく』

「なんとなくって…。まぁ良いか。じゃあもう暗くなってきたし、帰ろっか」

『うん、帰ろう帰ろう』


なぜ彰がそう言ったのかは分からないが、あえてその理由は聞かず、二人は家に向かい歩きだした。








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