第77話 水着CG
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太陽の光が、プールの広い水面に反射してきらきらと光っている。
プールの中やプールサイドでは、水着姿の観光客たちが男女問わず、泳いだり談笑したり思い思いに楽しんでいる。
俺はビーチチェアに寝ころんで、その様子を眺めていた。
「……夏だなあ」
「ええ、夏でございますね」
隣にはシャペールが立っている。
なぜか際どい海パン姿で、筋骨隆々の肉体を惜しげもなく、照りつける太陽の下に晒していた。
「改めて見るとすごい筋肉だよな、シャペールって。どこで鍛えたんだ?」
俺は体を起こし、尋ねた。
「ヒリュー家にお仕えする前に少々。しかし、フルスト様も中々のものでございます」
「いや、それほどでもないさ」
と答えつつ、さっき更衣室の鏡の前で自分の肉体を確認したばかりだった。社畜の時は痩せて骨と皮だけで、腹回りには不健康な贅肉がついているという有様だった俺の体。しかし今はシャペールと行った鍛錬のおかげで、ライ〇ップのCMに出てもおかしくないような肉体美を手にしていた。今の俺なら、江ノ島で逆ナンされ放題だろう。というか、その辺で暇そうにしている美女に声を掛けてみるのも一興だ。しかし残念ながら、肉体は鍛えられてもコミュ力の方はそうでもなかった。こうしてビーチチェアから水着美女を眺めるくらいが俺にはちょうど良いのかもしれない。
そんなことを考えていると、ピンク色の髪をした巨乳少女が俺たちの方へ駆けてきた。まさか俺の肉体美に惹かれて―――!?
「フルスト様ーっ!」
「あ、なんだリムニか」
「え? なんですか?」
「いや――なんでもないよ」
巨乳少女改めリムニは、俺たちのすぐそばまで来ると立ち止った。
リムニは髪の色に合わせたような桃色のビキニスタイルの水着を身につけていて、はちきれんばかりのバストと引き締まったウエストは、プールに来ている観光客たちの誰にも劣っていなかった。「なんだリムニか」、なんて言ったさっきの自分を説教したい。
「フルスト様、脱いだらけっこう凄いんですねぇ」
リムニが物珍しいものを見るように俺を眺める。
「それはこっちの台詞だ……」
と、そのとき、リムニの背後に隠れるようにして立っている小柄な少女に気が付いた。
「え、えっと、フルスト様、私も着替えてみたのですが……」
リリィだ。きれいな銀髪をポニーテールに結っている。身につけているのは、肩が出たワンピーススタイルの水着だ。
「あ……ああ。とても似合ってると思う」
「フルスト様もそう思いますぅ? この水着、私が選んだんですよっ! リリィ様、やっぱりお可愛いですよねっ!」
「もちろんだ。髪型も普段と印象違って、すごく新鮮だな」
「か……可愛いですか?」
リリィが上目遣いで、俺の表情を伺うように言った。
水着姿も相まって、その破壊力は抜群だった。
「かっ、可愛いよ……!」
思わず口ごもりながら、俺は返事をした。リリィの頬が赤くなって、再びリムニの背後に隠れてしまう。




