何もしない院長パート83 南方日報 地域版
南方総合で特定行為研修開講
――地域医療担う看護師に期待――
南方市の南方総合病院で19日、看護師特定行為研修の開講式が行われた。地域医療を担う高度な役割を果たす看護師を育成する制度で、同院からは杉永さん、林さんの2人が受講する。
式典では中田市長があいさつし、「急性期医療を担う南方総合と、ケアミックスを担う南都中央メディカルセンター、それぞれの機能を明確にし、市民が安心できる医療体制を築いていきたい」と強調。さらに「議会が足並みを揃えられずご迷惑をかけた」と陳謝しつつ、「医療従事者の挑戦を行政も全力で支える」と力強く述べた。
参加した看護師らは「市長の言葉で背中を押された」と表情を引き締めた様子。最後に野上院長が「私の立場がますます危うくなりましたね」と冗談を交え会場を和ませ、閉会した。
■〈豆コラム〉特定行為研修とは?
特定行為研修は、厚生労働省が定める制度で、一定の研修を修了した看護師が、医師の包括的指示の下で一部の医行為を実施できる仕組みです。具体的には、動脈血採血、持続点滴の調整、創部の管理など、診療の安全性と効率性を高める行為が含まれます。
この仕組みは、医師の負担軽減に加え、患者の迅速な処置や在宅医療・訪問看護での安全性向上につながると期待されています。
■〈豆コラム〉地域の医療人材育成との関わり
南方総合病院が特定看護師の育成に積極的に取り組む背景には、地域医療の持続可能性という課題があります。
南都市と近隣地域は高齢化が進み、救急搬送や慢性疾患管理の需要が増加しています。しかし、医師の数には限りがあり、とりわけ夜間や在宅の現場では、医師が常に駆けつけるのは困難です。
そのギャップを埋める存在として、高度な判断力を備えた特定看護師が不可欠とされています。
「よき医療人を育てる」という病院理念のもと、南方総合病院は研修参加を積極的に支援し、将来的には地域に根ざした高度看護人材の育成拠点となることを目指しています。




