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春の散歩

「お腹、空いたみたいですね。今、食べられそうなもの持ってきますから」

そう言って看護師さんは部屋を出た。


___________



「食べられそうですか?」

「あっ。はい、大丈夫そうです」

「では、何かあったらこれを」

そう言って渡してきたのはナースコール。

「わかりました。ありがとうございます」

「では、お大事に」



体に悪影響なのはわかるが、やはり思い出したくはある。

ありがたいことに、看護師さんがスマホの修理を依頼してくれたみたいで、いずれ新しくなるみたいだ。

スマホが戻ってくれば、それなりの情報が手に入るはず。

しかし、それまでやることがない。病院は少し暇ではある。



___________



看護師さんがお皿を片付け、こんなことを言った。

「まだ、若いのにね……」


「えっ。私、若いんですか?」

「うーん……。身分証がないからわからないですけど、20代とかじゃないですか?」

「えっ。じゃあ、看護師さんは?」

「私は25です」

「若いじゃないですか!」

「ふふっ。そうだ、少し、散歩でもどうですか?」

「いいんですか?」

「はい。体自身に異常があるわけではないですし」


___________



「お花、かわいらしいですね!」

「ですよねぇ。私もお気に入りなんです」

「看護師さんも!」

「内海です」

「え?」

内海 真桜(うつみ まお)と言います」

「内海さん!」


私がそう言うと、内海さんはにっこり笑って、頷いた

「今日は、天気がいいですね。雲一つない」

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