俺のつまらない情報収集
そのよくわからない店に入ろうとして店の名前を見た。なにを書いてあるか全くわからないのに意味だけは理解できた。これも神様のご加護なのだろうか。どうやらそこは酒場らしい。そこの店の店員に「魔王はどこた?」と聞いたらその瞬間に店員に笑われた。さらにそんなにおかしかったのか店の客にどんどんその話をしていく。その話を聞くと俺の方をチラリと見て爆笑して別の客にその話をする。そんなことをしばらくしたあとでひとしきり笑い終わったのか客の一人が俺に話しかけてきた。「おいお前魔王を倒したいのか?」「ああ」その回答を聞くやいなやまた笑い出した。その様子に少しムッときて「そんなにおかしいかよ」と聞いたら「お前その年で魔王を倒したいなんて言うやつこの町にいないからな」それに続けて最初に話しかけた店員が「もしかしてあんた強いのかい」と聞いてきたので「多分」と返す。それを聞いてさらに店が盛り上がる。「あんたその見た目魔法使いだろう。ちょっと威力を見せてくれよ。」と言われたので魔法の使い方なんて知らねぇよ。と思っていたのになんだか体の内側から何か熱いものがこみ上げてくるのが分かった。これが魔力か。と思いながらこの後どうすればいいのと考えた。そこで俺は思い出した。なんかあのおじいちゃんイメージすることができれば魔力に応じて技が打てる的なことを話していたな。そこで俺は火を思い浮かべた。ちょっとムカついたしこの店の天井焼き払ってやろうかな。そう思って俺は体全体に力を入れた。そしてボウッと音を立てて火が出てきた。