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俺のつまらない自殺
最初に言っておくことがある。
俺こと樋口哲平は別に特別強い自殺志望があったわけじゃなかった。
ただ俺は自分の人生に特別こだわりがあったんじゃない。
生きたいから生きて死にたいから死んだ。
本当にそれだけだ。生きている世界に面白みを感じなくなった。「学生の頃はそれなりに面白かったんだがな。いつからこんなに面白くなくなったんだろう。」ビルから飛び降りているなかこんなことをつぶやきながら俺は地面に叩きつけられた。
はずだったんだがな。
「なんだこのよくわからない神秘的な場所は?」
そのとき絵に描いたようなおじいちゃんが現れた。