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そして わたしは いなくなる

作者: 外天ハク

その内、私は居なくなるだろう


年を重ねるのだから仕方がない


産まれてしまったのだから仕方がない


育ってしまったのだから仕方がない


生きてしまったのだから仕方がない


顔はシワだらけになり


背も縮み


腰も曲がり


あっちこっちが痛くなる


きっと死にたくなる事もあるだろう


でもまだ死ねない


やり残した事が沢山ある


最愛の人にさえ出逢ってない


それでも自然の摂理に逆らえず逝くだろう


それはそれで仕方がない


そんな私にもひとつだけ願いがある


後世まで私が作った作品が生き続ける事だ


存在し続ける事だ


超有名人にも有名人にもなれる気配すら無い


それはそれで致し方ない


きっと運命なのだから


それでも、作品だけは生き残って様々な人の目に


焼き付いて欲しい、心にも、記憶に


名前まで覚えてもらおうなんて、おこがましい事は、


望まない、どこかの人で構わない


どこかの人が残した作品で笑ってくれたり


感動してくれたりしたら嬉しいじゃない


作家日和に尽きるじゃない


そんな途方も無い願いや祈りを心の何処かにしまい


今日も創作に打ち込み続ける


そして わたしは いなくなる


無名の作家として


一人の人間として


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