とおしてみる、すかしてみる
『透してみる、透かしてみる』
物事を通して相手を観る
物語を通じて相手を視る
知ることは僅か
僅かな知ったこと
わずかな情報と幻想で相手を想う
わずかな想いを全てと思い言の葉を綴る
綴られることは相手か世界か
紡がれる世界は想いか人か
みるものは何か
言の葉
紡がれる世界
そこに暮らすひと
そこにあるおもい
綴る言葉と
書く人のおもい
そこに広がる世界
人の世界
書くひとのせかい
綴られた世界と人
そこにあるおもい
そこにあるものは
わたしのおもい
わたしのことのはという
おもいでつづられたせかい
けれども
ひとりではきづけなかったせかい
ひとりではつむげなかったせかい
つづられたせかいには
ひとりではないおもいがある
そこにはひろがっている
氷山の一角のように
衝立の先にある世界と人
曇硝子を透かしてみる人と世界
わたしのすむせかい
かくひとのすむせかい
そこにあるせかい
わたしのみるせかい
わたしのいないせかい
でもおもいのつうじるせかい
おもいのそこでつうじているせかい
想いは透して世界を観る
想いを透かして世界と繋がる
わたしのすむせかい
かくひとのすむせかい
ことのはというおもいで
せかいはつながりをえて
せかいはひろがる
せかいはひとをみる
そこでひろがるせかいは
ひとつとなり
そこでひとつとなるせかいは
ひととおもいをしる
ひとつにとけあい
せかいがうまれる
ことのはをとおして
せかいとひととつながる