【お金の入門編⑤】銀行は預金を貸さない!…国債でみなさんの預金は減らない!
前回に引き続き、信用創造への理解を深めていきましょう。
信用創造は、理論的には、「借りる人に返済能力があれば」無限にお金が発行できます。
たとえば…
イチローなら1億円くらいちゃんと返せる!と判断して、銀行はお金を貸すでしょう。
銀行がイチローに貸すとき(電子データをパソコンに記録して、通帳に印字する)、1億円という銀行預金が信用創造されます。
こうして、銀行は借り手の返済能力を審査して、いくらでもお金を返すことができます。
ただし、銀行が信用創造で、どんどんお金を貸してしまうと、民間に回るお金がどんどん増えてしまうことになります。
どんどんお金を借りる状態とは、経済がインフレの状態、つまり、経済成長しているときですね。
経済成長は大切なことですが、インフレを放置しすぎると物価の変動が大きくなって、みなさんの生活が不安定になる可能性もあります。
そのとき、銀行の元締めである日本銀行が無策ではどうしようもありません。
よって、信用創造をコントロールするために「準備預金制度」があって、日銀がこれで信用創造を調整しています。
そのしくみは改めて説明します。
したがって、理論的には、お金を無限に発行できる信用創造ですが、中央銀行によって、貸し出しの量はコントロールできるようになっています。
ということは!
ここから、もっとも、大切なポイントになりますが、銀行は信用創造でお金のやりくりをしています…
つまり、みなさんが常識と考えている、
『銀行はみなさんからお金を集めて、それを貸し出している!』
というのは間違いなのです!
極端に言えば、銀行は金庫にお金がなくても、預金が0円でも、イチローがくればお金を貸し出すことができます。
どうやって?
信用創造でお金を新しく作って!です。
もはや錬金術ですよね?
現代のお金の仕組み…信用創造は錬金術と言っても言い過ぎではありません。
よって、マスコミや新聞が書きたてる、
「そのうち、国民の預金がなくなって、国はお金を借りられなくなって財政破たんする!」
というのは、大間違いだということが分かります。
マスコミや新聞、政治家、そして、学者さえも!
信用創造というしくみをしらないのです!
それは、なんででしょうか??
そもそも、主流といわれる経済学がお金のしくみを分かっていない…まちがって、説明しているからです。
お金を説明できない経済学者と政治家がトンチンカンな経済政策をやり続けたのが、平成の日本の歴史となります…
経済成長できない国…日本!
400字を大きく超えております…申し訳ございません…