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【お金の入門編④】お金は信用創造によって無から生まれる

 前回は、お金の発行そのものが『負債の記録』でありまして、


 お国の借金(国債)もいわゆる「借金」ではなくて「お金の発行」なんだよ!ってとこまでやりました。


 ※国債ってなに?…

 国債とは「国が発行する借用証書です。借用証書とはお金を借りる時の証明書です。」


今回は、いまいちど、信用創造にもどります。


 ここが一番大切であり、みなさんのこれまでの常識をくつがえすハナシだと思います。


 信用創造を理解すれば、今のお金のしくみの9割を理解したといっても過言ではありません。


 信用創造は、筆者の妄想ではなくて、日銀総裁も国会で認めています。

 国会で、西田昌司議員が日銀総裁に質問したのです。


「銀行って、お金を貸すときに預金を造ってるんですよね?」(脚色してます)


日銀総裁はその通りに認識していると認めています。


信用創造のしくみを簡単にいうと、みなさんがよく行くあの町の銀行、メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)は、


 「お金は貸すときに発行されている」

 「お金ら預けられたときに発行されている」


ということです。


 明日、みなさんが近所の銀行に、「100万円貸して!」って借りに行ったら、その時点で100万円が信用創造されます。つまり、ゼロからお金が創造されるわけです。


 信用創造を、別名、「万年筆マネー」ともいわれます。


 むかしは、銀行の貸出担当者が、通帳に、万年筆で金額を書きつけていたからです。


 今はキーボードですから、「キーボードマネー」ですかね…


 また、みなさんが100枚の福沢諭吉をもって、ATMに預けに行っても、お金が生まれます。


 お札は誰の負債でしたでしょうか??


 そう、日本銀行の負債でしたよね。

 お札という『日銀の借用証書』をもっていくことで、銀行は預金というお金を信用創造しているんですね。


 これは会計学でもたしかで、銀行の決算で、みなさんからの預金はすべて負債として計上されています。


 そう、ここでも、お金が『負債の記録』であることが分かります。


 日本政府の国債も同じ原理です。


 国債という借用証書を銀行に受け取らせることで、お金を発行しているんですね。

 (厳密にいえば、国債を担保にして、政府小切手を発行し、信用創造しています)


 ということは、国がいくら国債を発行しても、いくら借金を積み上げようと、みなさんの預金が減ることはありません…

 逆に、みなさんが使える資産が増えていくのです!


 この真実を説明しているのが、現代貨幣理論(MMT)となります。


 つまり、MMTはなにも新しい理論ではなくて、当たり前のお金のしくみ、信用創造とか、国債の発行のしくみとかを説明しているにすぎないんです。


 じゃあ、なんで、あんなに騒がれるんでしょうか?


 それは、今まで間違いつづけていた経済学者が間違いを認めたくないからですね。

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