【お金の入門編①】ここから読めばわかるお金のそうだったのか!
わたしたちが、使っているお金には、大きく2つの種類があります。
1つは、現金紙幣です。
もう1つは、銀行預金です。
銀行預金がお金というと、しっくりこないかも知れませんが、これほど便利なお金は他にありません。
銀行預金はコンピューターで処理できる、錬金術のようなお金なんです。
いえ、そもそも、現代のお金のシステムは、錬金術といっても言い過ぎではありません。
現代のお金の発行は、わたしたちの周りにある普通の銀行がやっています…
これを信用創造といいます。
信用創造とは、銀行がお金を貸し付ける相手にいくらでもお金を発行できるシステムです。
相手に返済能力があるかぎり、ホントに、いくらでも無限に…
たとえ、その銀行の金庫や預金残高にお金がなくても、銀行はその場でお金を発行してあなたに貸し付けることができます。
こうして、信用創造により、お金は、貸し付けるときに、この世に生まれています。
【発展編】
信用創造は、原理的には無限でありますが、制限する制度がちゃんとあります。
それを『預金準備率制度』といいます。
よって、信用創造は原理的に無限にお金を発行できますが、中央銀行の預金準備率により、その発行はコントロールされています。
どこに預金準備するかというと、日銀と銀行が開設する日銀当座預金の口座です。
たとえば、預金準備率1%であれば、
100億円を貸し付けるときに、その銀行は1億円の日銀当座預金をもっている必要があります。
こうして、日銀は銀行の貸し付け意欲や金利をコントロールしています。
このハナシは『いまの銀行は2兆円×1000倍のお金を貸せます!』で説明します。