1分でホントの経済学! ⑥経済対策の応用
ここまで、整理しましょう。
◇経済の大切なポイント
①経済成長はGDPが増えること。
②デフレは需要の不足が原因です。
③経済対策には、
インフレ対策(需要を減らす)
デフレ対策(需要を増やす)のどちらか。
これらは、経済対策の基本を並べているにすぎません。
日本は、30年あまりもデフレなのに、インフレ対策ばかりをやり続けてきました。
では、個別の経済政策は、インフレ対策なのかデフレ対策なのか、仕分けしてみましょう!
①『TPPやEPA 貿易自由化』
貿易自由化はインフレ対策です。
外国からモノやサービスを輸入することは、外国がもつ供給力をたよる形になります。
つまり、貿易自由化は、需要が多いから供給力を増やす…ための、インフレ対策となります。
②『消費税の増税』
増税もインフレ対策になります。
インフレのとき、需要を抑えるために、税金を上げて、みんながお金を使いにくくする…ための、インフレ対策となります。
きほんの考え方は、
『その政策が需要を減らすのか?
需要を増やすのか?』
かで区別していきます。
需要を増やす→デフレ対策
需要を減らす→インフレ対策
貿易自由化は需要に大きな変化を与えませんが、『供給』が変わります。
供給を増やす→インフレ対策
供給を減らすような政策はきほんありません。
供給力が落ちることは、経済が弱まることを意味します。
経済はモノやサービスを生み出すパワーであり、GDPで表されますので、供給力が落ちるとGDPも減ってしまうからです。
よって、国家は持続するかぎり、経済は成長し続けることが必然となります。




