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池上彰さんもしらないお金のしくみ その② 信用貨幣論
お金の価値は何に支えられているでしょう?
2つの説があります。
1つは『商品貨幣論』…
お金の価値がゴールドなど貴金属で支えられているという説です。
お金は『物々交換』を簡単にできるために作られたという歴史観が根っこにあります。
それに対して、
もう1つが『信用貨幣論』…
お金の価値は『負債の記録』という説です。
『負債の記録』、どういうことでしょうか?
お札を眺めてください。
『日本銀行券』と書かれています。
この意味は、日本銀行が発行したので、『信用』してくださいという意味…
それと、これは日本銀行の借用証書=負債を記録している紙なんですよ…という意味があります。
つまり、お金は日本銀行の負債なんです。
実際に、お札の発行は、日銀の決算書に負債として計上されています。
(硬貨は日本政府が造っています)
よって、『信用貨幣論』が正しいのです。
これは、借金によって銀行預金がうまれる『信用創造』にもつながっていきます。




