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新世紀のコクハク

もしも、あの時に戻れるとして、新世紀の光を背景に、手のひらを開いて、きみの手を掴んで、一緒に走り出して、抱き合って、泣き合って、笑い会えるのだろうか。


もしもあの時、もしもあの時、

いつまでも僕たちは、もしもあの時、ああしていれば、こうしていれば、と思い巡らせ、鏡に無表情な顔を映しながら歯を磨き、せっせとスーツに着替え、きつきつの満員電車に揺られ、青さをかき消して、「そんな事もあったなぁ、ハハハ」とビールを飲み交わしながら日々を生活していくのだろうか。

「もしもあの時」

それも悪くない。


「もしもあの時」を忘れた朝を、毎日毎日毎日毎日迎える方がとても恐ろしいことじゃないだろうか。


いつかあの日がくるかな

いつかまた会える日、心を言葉にして伝えることができるかな

また次に会える日、きみを愛することが怖かったこと、愛していたことを伝えられるかな


その日がくるまで、その日のために、

僕は、心を言葉に、声に、動きに、できるようにするよ

愛してると、口で、僕の声で、きみの目の前に立って、言えるようにしておくよ

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