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スミマセン! その人の気持ちボク買います!

作者: 七瀬




ボクは、平凡な大学生だ!

なんのとりえもない、ごくごく普通の男性だと思っている。


ボクの名前は 『中村 あやし』22歳、勉強が出来る訳でもなく!

スポーツが出来る訳でもなく、得意なスポーツが1つもないし! 

友達も、仲がいい友達は2.3人しかいない、、、!!!


女性にモテる訳でもないし! 積極的に女性に話しかけるタイプでもない!

それに、凄く鈍感で鈍いと言うか、、、?

周りで何かあっても、あんまり気にならない!


だからボクの数少ない友達の1人、ユウスケからもよくこう言われる!


『あやしは、なにしろ! 鈍感すぎるんだよ! ホントさ~周りの事

全然見てないだろう~! お前! そんな事だと、あとで自分が困るんだぞ!』

『・・・えぇ!? そうかな、、、?』

『そうだよ! 人の気持ちとか? まったく考えてないじゃないか、、、! 

まあ~俺らは本当のあやしの事、知ってるから! こうやって! 一緒に

いられるんだけどな、、、!』

『・・・あぁ、ありがとう。』

『フフッ、でも! そう言うところがあやしのいいところでもあるよな~』

『なんだよ~! それ?』

『でも、本当に気を付けた方がいいぞ! 彼女とか出来たら、、、? 

どうするんだよ!』

『・・・彼女って、今まで、生きてきて22年間! 彼女なんか、1回も作った

事ないよ~!』

『もしもの話だろう! もしものはなし、、、!!!』

『・・・あぁ! 分かったよ!』





この時のボクは、ユウスケの言ってくれていた事を、、、どこかで軽く受け

取っていて、聞き流していた部分が多かったと思う...。




まさか!? 本当に悩む日が来るとは、、、?


ボクに好きな女性が出来たんだ、、、!

今まで、自分から好きになる女性も1人もいなかったのに、、、!


そんなボクが、一目で彼女に恋をした、、、!!!



彼女の名前は 『藤原 ありさ』22歳、ボクと同じ大学生だ、、、!



今まで、彼女は何処に隠れていたのか、、、?

ボクの前から、3人組の女の子達が楽しそうに会話をしながら歩いてきた。

真ん中にいた彼女がありさちゃんだ、、、!


彼女だけ、何故かボクにはキラキラした笑顔に優しい微笑み綺麗な黒くて長い

髪が靡いている姿にボクは直ぐに心を奪われた、、、!!!


こんなにも、女性を好きになった事がないと思えるぐらい!

ボクは、彼女に惹きつけられていたんだ、、、!!!


でも恋愛経験がないボクは、ありさちゃんをボクの方へ振り向かせる方法を

知らない、、、!



だから真剣な気持ちを、ユウスケに相談する事にした、、、!


ユウスケからは、こう言われる!


『・・・あやしが女の子を好きになるなんて! 初めての事だろう、、、!

俺もあやしの相談にちゃんとのってあげたいんだけど、、、? 俺も恋愛経験が

そんなにないからな~ でもな! 手がない訳じゃないぞ! 恋愛経験がなく

ても上手くいく方法があるんだ、、、!』

『・・・えぇ!? それって? なんなんだよ!』

『俺の知り合いから聞いた話なんだけどな、、、!』

『うんうん。』

『あるお店に【相手の気持ちを買えるお店】があるらしんだ! そこに行って!

その子の気持ちを買えば、上手くいくんじゃないのか、、、?』

『えぇ!? そんないいお店があるのか? ユウスケ! お店の場所教えてくれ

よ~! ボク、行ってくるよ!』

『おう! 後で、、、そのお店の場所、携帯に送っておくよ!』

『あぁ!』



僕は次の日、、、。

ユウスケが教えてくれたお店に行く事にした。


お店の前に着くと、、、?

こじんまりした小さなお店で、本当にここでありさちゃんの気持ちが

買えるのか? 心配になった、、、!



でもボクは、思い切ってお店の中に入ると、、、?

直ぐに、小さなおばちゃんが椅子に座っているのに気づく。


『いらっしゃい~お客さんが来るなんて! 珍しいわねぇ~

それで、何が欲しいのかしら、、、?』

『・・・あのう? 実は、友達から聞いてきて! ここで、好きな子の気持ちを

買えるって! 本当なんですか、、、?』

『えぇ! 買えるわよ! 好きな女の子の気持ちを買いたいのかい?』

『・・・ははい!』

『どんな子なの? 写真でもあるの、、、?』

『・・・あぁ! 携帯に彼女の写真があります!』

『見せてみな!』

『はい!』

『ふーん、写真があるなら? 買えるよ! ただね? お高いよ、、、!

どうする、、、?』

『・・・幾らなんですか?』

『20かな?』

『えぇ!? 20万円、、、!?』

『まあ~学生さんにしては高いかもしれないけど、、、? でもさ~

好きな女の子の気持ちが買えるなら、、、? 安いと思うけどねぇ~』

『まあ、そうですよね! でも、直ぐには20万円なんて! 用意出来

ないしな~』

『じゃ~ローンだったら、どうだい? 月々5000円でも10000万円

でもいいよ~ それなら、買うかい、、、?』

『本当ですか? 買います! 直ぐに買います!』

『じゃ~この書類に書いてくれるかい?』

『はい!』



ボクは、小さなおばちゃんが用意して出してきた書類に書いた。


『毎度アリ~これで! アンタはその女の子の気持ちを買う事が出来たよ!』

『・・・えぇ!? 本当なんですか?』

『明日が、楽しみだねぇ~ 保証期間は3日しかないからねぇ~ ちゃんと!

覚えておかないといけないよ~』

『はい! ありがとうございました、、、!!!』

『じゃ~彼女さんとお幸せに~!』

『・・・・・・』



少し、半信半疑のところもあったのだけど、、、?


次の日、大学に行って本当に昨日の事が、、、真実の事だったんだと!

直ぐに、知る事になった、、、!?


『あやし君! 遅いよ~ずっと待ってたんだから~早く行こっ!』

『・・・えぇ!? ありさちゃん、どうしちゃったの、、、?』

『どうしたじゃないでしょ! 昨日、約束したじゃないの? 忘れたの?』

『・・・ううん、忘れてないよ~ごめんごめん。』

『もういいよ~早く行こうよ~』

『うんうん。』



どうやら? ボクとありさちゃんは、既に付き合っているらしい!

あの小さなおばちゃんが言っていた事は本当になった、、、!




・・・なんだか? 不思議だけど、、、?

嬉しい!!!



僕はスグに、この事をユウスケに話した、、、!


『ユウスケ! ありがとう~!』

『・・・えぇ!?』

『お店だよ! 教えてくれたお店に行って! 本当になったよ!』

『あぁ~あれか? 良かったな~! あやし!』

『ううん!』







でも、この話には裏があったんだ、、、!

未だ、ボクの知らない裏の話が、、、!?



実は、ユウスケが全て僕の為にしてくれていた事だった、、、!


【相手の気持ちを買えるお店】なんかは、本当は実在しない、、、!!!

一時的に作ってくれたお店らしい、、、!


小さなおばちゃんは、ユウスケの親戚のおばちゃんで、、、!

そして、ありさちゃんは、、、?


ユウスケが僕の為にと思って連れて来てくれた女の子で、、、。


しかも、、、!?

ありさちゃんが、先にボクの写真をユウスケが見せて! ボクを気に入って

くれたところから、はじまった計画だったとか、、、?


まあ、どっちにしても、、、?

ボクは、いい友達を持ったのかもしれない、、、!!!



・・・この事は、ボクとありさちゃんが結婚して、1年目に初めての

子供が出来る時に、ありさちゃんからボクが聞くことになるお話。


『ボクはその話を聞く前も、聞いた後も、やっぱり幸せなんだよ!』


それと、、、? 

あの時、取られた20万円は、既に僕のところに返って来ていた!

ユウスケが、僕の母親に僕が月々払っていたお金を渡してくれていたらしい!

貯金通帳を見て、びっくりしたよ! 


【ありがとう! ユウスケ!】

 



最後までお読みいただきありがとうございます。

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