いじめられっ子との出会い II
いじめられっこを助けた後、俺は再び帰途に着いた。帰ってる途中で、あの子の名前なんて言うんだろ?どこかで泣いちゃってたりしないかな?など、彼女の事が気になって仕方がなかった。
あれこれ考えている内にいつのまにか家の近くまで来ていた。俺は早く家に帰りたかったので近道をすることにした。
近道のある公園の方へ行ってみると、どこからか女の人の泣き声が聞こえてきた。まさかと思って泣き声のする方へ行ってみると、そのまさかだった。公園のベンチの上でさっき助けてあげた女の子がうずくまって泣いていたのだ。
(まぁ、あんな辛い事があったら泣きたくはなるはなるよな)
俺はそっとしとおこう思い、その場を立ち去ろうとしたが、泣いている女の子をほっとくのもな...仕方なく話しかけることにした。
「ねぇ君、さっきいじめられていた子だよね?そんな所で泣いてたら風邪ひいちゃうよ?」
「別に泣いてなんかないもん!目にゴミが入っただけだもん!」
そんなに泣いてるのに、意地張るな〜思わず苦笑してしまった。
それにしてもこの子結構可愛いな。さっきは色々あって顔はよくわからなかったけど、改めて見ると本当に可愛かった。彼女の顔に見とれていると
「なに人の泣き顔をジロジロみてるのよ!そんなに人の泣き顔見るのが楽しいの!?」
「そんなわけないだろ!俺にそんな趣味はねーよ!ただお前が可愛かったから見とれてただけだよ!」
(あっ、やばい...)
突然言われたのでビックリして本当の事を言ってしまった。謝ろうとし彼女の顔をを見ると、トマトみたいに真っ赤になった顔を伏せていた。
「あっ、あの...」
俺が話しかけようとしたら、彼女が口を開いた。
「か か かわいいだなんて...そんな事突然言われたら...」
「ごめん、声が小さくてよく聞こえないんだけど、もう一回持ってもらっていい?」
「なんでもないわよ!」
その会話の後、しばらく沈黙が続いた。この空気が気まずいので俺は名前を聞くことにした。
「な〜、お前の名前なんて言うんだ?」
「あんたこそ誰よ。てか、名前も知らない女を助けるなんてホントにバカね。私の名前は姫川 優香よ。覚えておきなさい!それであなたは?」
「俺は岡川 涼介だよ。あのな、恩人に向かってバカとはなんだバカとは!それが恩人に対する態度か!まったく礼儀のなってない奴だな」
「別に助けて欲しいなんて、言ってないもん!」
「じゃあなんで泣いてたんだよ?素直じゃないな〜」
「うるさい!うるさい!」
本当に何様のつもりなんだこいつは。助けてやったのに偉そうな態度。こんな奴助けるんじゃなかったと俺は思った。このままこいつと話していると不愉快になるだけだ、さっさと帰ろう。
「それじゃ俺はかえるから。もう周りが暗いからきよつけて帰れよ〜」
そう言って立ち上がった。なるか出そうとすると、姫川が服の袖を掴んできた。
「まだ何か用あるの?」
「・・・」
「おい、なんとか言えよ」
「・・・」
(あぁー、ホントにめんどくせー)
姫川の手を振り払って俺は歩き始めた。すると姫川が
「なんで急にそんなに冷たくするのよ!さっきは助けてくれたのに!別に家まで送ってくれてもいいじゃん...私、女の子なんだよ...」
上目遣いでそんな事言われたら、送るしかないじゃん!この卑怯者目!
「わかったよ。送ればいいんだろ!送れば!」
そう返すと、姫川は笑顔で「ありがとう」と返してくれた。その笑顔に俺は不意にもドキッとしてしまった。
(見た目はめっちゃ可愛いし、性格も、ツンデレぽくていいし、こんな彼女欲しいな〜)
そう思いながら
「姫川、送ってやるから、早く来い!」
「わかってるわよ」
そして二人は公園を後にした...




