僕はどこにも帰れない
地雷があちこち散らばっている
危険地帯で暮らしているよ
茹だるような暑さや
凍える程の寒さの中で
息を潜めて僕を狙う
ガラスの破片がキラキラと反射して
僕の居場所を教えているから
機銃掃射に踊らされた僕は
まるで糸が切れた人形みたいに動くよ
不器用で、だから血塗れで
身体に傷をつけたのは僕だけど
心をボロボロにしたのは僕じゃない
引き金を引いた悪い人だよ
ポップコーンが弾けるように
僕の頭を吹き飛ばして
満足するまで、あと何人僕が必要?
これ以上僕を殺さないで
手からナイフが離れないんだ
もう僕を追い詰めないで
このナイフが誰かに刺さる前に
スピーカーが夕暮れを告げる
「みんな、お家へ帰る時間だよ」
僕には帰る場所がないのに
帰れなんて言わないでよ
僕はどこに帰ればいいんだろう