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旅の道づれ。

僕は湯に浸かりながら、考えた。


ずっとここの解体屋にいたとして~~~20歳になって~~~・・・・。


ダメだ全然自分の未来図が思い浮かばない。


そもそも僕の幸せ満足到達点は低い。


高級車に乗りたいとか!!でっかい豪邸でドーベルマン飼ってとか・・・なんて気持ちはさらさらない。


毎日が平凡に過ぎて行けばいいと思ってた。


もともと僕の家は貧しかった。


親父は自由人。


毎年職を変えていた。


ある時は板前さんだったと思えば・・・・タクシーの運転手だったり・・・建設現場の作業員だったり・・・。


お袋は結局なんだったんだろう・・・。


いっつもとっかえひっかえ男作って・・・。


家に居ない事も多かったな。


親父と一緒に出掛けるのはパチスロに行く時だけだった。


ほとんどご飯なんて作ってもらったことが無い。


時々渡される千円、2千円で僕はご飯を食べていた。


それでは、足りないから新聞配達のバイトもしてた。


あまりにもお腹が空くと僕は近所の野池に行ってザリガニを捕まえた。


焚き木を集めてきて火を焚き・・・拾ってきたブリキのバケツで川の水を沸かして放りこんだ。


「これは小型のロブスターなんだ!!」って自分に言い聞かせて食べてたんだ。


旨いかまずいかと言われれば泥臭くて、たいして美味しくも無いが小腹は満たせた。


それを考えたら今は3食ご飯は食べている。


米の飯を食べている。


プレハブ小屋といえども立派なプライベート空間だ。


幸せかと聞かれたらわからない!!


でも嫌かと聞かれたら、そうでもない。


ナツミ「たくちゃん!!私・・・バイクで一先ず旅に出たけど」


ナツミ「まずは憧れの北海道を目指す!!」


ナツミ「でもね…一人だとちょっぴり心細いから…」


ナツミ「一緒に行こっ!♡」


!!


タクミ「は??」


タクミ「なんで僕が・・・・一緒に?」


「いや・・・・僕は別に旅とか・・・興味無いわけじゃないけど・・・考えた事もないし。・・・神さんに任されてる仕事もあるし。」


「ザバーーーー!!」


ナツさんが突然湯船から仁王立ちに!!


ナツミ「タクちゃん!!こんなに、か弱い乙女を一人で行かせる気!!」


・・・・!!



なんて唐突な無茶ぶり!


どうでもいいけどナツさん全部見えてます!!


ナツミ「あれ?」


タクミ「バスタオル!バスタオル!」


ナツミ「キャーー!!」




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