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恋の色をさがして  作者: 秋月玉
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5.デッサン開始


「着ているものをすべて脱げ」

「あんたはまたー、なんでいつも同じことを言うの、通報されるわよ」

「ヌードデッサンは基本だろ」

「人物画わね。脱ぐ必要はないでしょ」

確かに花穂の言うとおりだ。

脱ぐ必要はない。

だが、健全なる男子高校生なら同年代の上司の裸が見られるなら見たいはずだ。

「あの……、わたしはどうすればいいですか」

完全にカヤの外にしまっていた。

これから裸になって貰おうとしているのに失礼だったな。

「裸になってくれ」

「ならなくていい!」


結局、服は着たままはじめることになった。

非常に残念だ。

「おまえは片思いの相手を思っていてくれ、あとはすきにしてくれてかまわない」

白岡には教室の隅にまとめてある椅子のの中から一つを取り出して座ってもらっている。

俺は白岡の中にある、あるものを探す。

好きな相手を探すわけじゃない


恋の色は様々だ。

赤にピンクに青、いろんな色がある。

白岡の中にある恋の色を探す。

表面的なものではない、奥深くにある思いを探す。

俺にはそれができる。思いの色それを見ることができる。

色を見つけて、そこに形を与える。

それを絵に描く。

これで完成する。

色を見つけるのも時間がかかるが、形を与えるのもの時間がかかる。

だが、白岡の思いの色が見えない。

透明でなにもない。まったく色がない。

今までは複数の思いの色からその一つを見つけることをしてきた。

なのに今回は何もない。

いったいどういうことだ。





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