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名前も教えてくれない主人公

今の作品は短いストーリです

練習や読者さんの反応を見るためにですね

もしも反応が良かったのでしたら

最後のストーリを書きたいですね^^


ちなみに後で出るヒロインがブラッドレッド(コーン)です

お時間がありましたら調べて見るのも良いと思います

=もしも嫌いな方があると思いますね=


ではまた次に~

太陽が空を赤く染め上げる、みんなが家族のもとへ帰る。

今日は不思議にも町の中のそれらとは違ったようなボロボロの

貧しそうな家から目が離れないのであった。

扉だってちゃんと閉まらない、そんな家の中には幸せそうな顔で

食事を始めようとしている3人の家族が見えた。


食卓に上がったのは焼いた鶏だった。

その家族はそれを見て喜んでいた。

貧しい家系では肉を食べることがあまり無いからであったのか

気がついたら私はその家を近くで覗いていた。

ちゃんと閉まらない扉の間で…


「さぁ、冷める前に早く食べましょう~」


夕食を作って来た母はそう言った。


「それじゃ~ 仲良く三等分して食べようか?」


父はそう言いながら全員の皿に同じく三等分して分けてやった


「パパ…」


男の子は急に力無い声で父を呼んだ。


「どうしたの?」


「僕たちは3人なのにこの鶏はとてもちっちゃいよ…」


母の眉間が狭くなって男の子をにらんで見てるようだった


「そうだね~ 本当に久しぶりの肉料理なのに 

 3人で食べるにはちょっと小さいな

 じゃ、パパは食べなくてもいいよ」


父はそう言いながら息子に自分の取り分をあげた。


「父さんは食べなくてもいいの?」


男の子はちょっと心配そうな顔で父を見た。


「父さんはさっき昼寝をしながら夢を見たんだ

 腹いっぱい肉を食べれる、そんな夢をね

 それで食べ過ぎて今の夕食は入れないかもね

 だから困っていたところだったの 

 せっかく母さんが作ってくれた料理だから」


「(毎日この家族はこんな生活をするのか?)」

私は心の中に疑問が生まれてしまった。 

こんな見ず知らずの人なんて知らないふりをして

私は家に帰ればいいのに

「(何で私にはそれが出来ないのか? 

どうして信じてもいない町の人を

毎日も手伝ってくれるのかな…)」


「その夢では牛肉もあったの?」


男の子は不思議のように父に質問をした


「もちろん~ そこには料理をしてくれる優しい人がいてね、

 とても美味しくて、美味しくて食べ過ぎしちゃったの

 だから君が父さんの分も食べてくれると父さんは嬉しいよ

 本当に…」


とても痩せている父はそう言って食卓を抜けて自分の部屋に入った


「いいなぁ~ 父さんは夢で肉も食べれるし」


母はただ静かに涙を流してるだけだった

音も聞こえないが私はそう感じた


男の子が母に何か話していたが 

私はただ自分の家に戻った。 


そして今日の夕食で食べようとしてた

肉を細い紐で積んだ後真っ暗な夜に

再びあの家に行ってこっそり置いて来た

まるで子供たちが信じるサンタ見たいに


その後は家に帰ってまた後悔をした

どうしてこんな余計な事をするのかと…


またこうして一日が過ぎた。

大きな感情の変化も無くただただ

時間が流れるだけであった


今に来て考えて見ればあの家族は町の人々に嫌われていたようだ

私みたいに昨日の家族もこの町の住民ではなかった

何時の間にか町で捨てられた廃墟に貧しい生活をしていたから


村人たちは何の理由も無くその家族を差別したのだ


私もそうだったように…


理由は身体や顔に傷跡があったからだから

‘犯罪者が逃亡して来たのか?’っと誤解されたり噂もあった。


しかし最近はその誤解や噂は解けたようで少しは安心できる状態になっていても

私は何時も出掛ける時はモーフを頭に被って出る

 

冷たい目で私を見る村人も困った時に手伝ってくれたら

お礼として食品を分けてくれたり少しの金をくれたりする

冷たい目を少し隠しながら…


まだ夜明けの時に家の辺りを少し歩いてたら 

少し遠い所から人が走って来ているのが見える

「(私に何か用が有るのか?)」


「こんな… 朝早く… すまない

 商品をもって帰ったばかりだが一緒に来てくれるか?」


私の前にある彼は 商人の グードリだ

この人は他の地域で食材みたいなのを運び

私が住んでいるこの町に販売する事をやっている


販売をする事で黒字を出すことよりも 

人と人の情を優先するいい人だ。


「(でもどうしてこんな朝早く来たのか?)」

私にはそれが少しの疑問だった。



「食事もしないでこんな時間に何の用ですか?」


私は彼に聞いた

何も知らずに行くも何だから


「馬車から物を下ろしてる時だったが…

 いったん縛っておいたが少し手伝ってくれ」


「(縛った?一体何を?

 今としてはまったく分からなかった

 泥簿?獣?やっぱり分からない…

 それに縛ったのなら私が必要はあるのか?

 後でゆっくり行ってもいいんじゃないのか?

 私はまだ朝ごはん食べてないんだよ)」


私は彼と共に村へ降りて行った

彼もさっき走ったから疲れたせいか

グードリは走れなかった。




結局、普通に歩いて問題の場所に着いた

グードリの馬車がいる倉庫に…


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