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1話

小説家達のおままごと


※これはとある小説家たちがチャットで御飯事をやったものを小説化したものです。

 参加者を当ててみるのも楽しいかもしれません。性別が変わっている人もいます。



 ここは永良家。父と母、祖母に子供が二人とペットが一匹のごく一般的な家庭。

家はもともと1階建てだったものを増築とリフォームを行った普通の家。住宅街ながらも駅からも近く、近所にはスーパーや商店街、公園、小学校や中学校、高校、大学といった施設も充実した場所である。

「キラくん、おばあちゃんがお小遣いをあげるわ。いくらほしい? 」

 そんな永良家の祖母、(なが)() ()()()が優しげに話しかける。

「別に…………」

ちょっとそっぽを向きながらぶっきらぼうに答えたのは永良家の長男、(なが)()吉良(きら)である。

「そういわずに持っていきなさい。友達と遊びに行くんでしょ?ほら」

どうやら孫に甘く、年金を持て余しているのか貴美枝はキラに1万円を握らせる。

「……ありがと。」

 吉良は反抗期だが、祖母にはそこまでの敵対心はないようだ。短く礼を言うと

「キラ~!バイトで少しお金入ったから、ファミレスでも行かない? 」

 吉良のクラスメイトで友人である志猪純が玄関から声を家に向かって声をかける。彼の声は人の少ない家に響きわたる。

「良いぜ~!…んじゃ、出掛けっから。」

財布をポケットにしまい、普段被ってる帽子を被り出かける。

「いってらっしゃい、あんまり遅くなっちゃだめよ? 帰ってくる時は連絡するのよ?」

吉良にはこうやって家での地位をこっそり気づきあげる祖母の狡猾さがうかがえた。

「……へーい、へーい」

「大丈夫かしら、最近あの子無愛想だけど…… 全く、あの嫁は一体どんな教育をしてるのかしら……ぶつぶつ……」

「よっしゃ!じゃあどこ行く? C○C○壱にする?それともカレーのチ○ンピオン? それとも……キラどこかリクエストある? 」

「どこでもいんじゃね? ってか選択肢がカレーショップだけだろ」

「え~いやだってカレーって美味しいじゃん?正義じゃん? あ、あとチョコレートはヒーロー。英雄だよ? それじゃ……折角だし、どこか良いお店でも探しに行く? 」

「そこまで言うか?普通……(苦笑) 良いね!何か良いとこ探そうぜ♪」


じゃあ今日はちゃんとこの辺の地図持ってきたから!うん、世界地図じゃないよ? え~と……そうだね……」

 明らかに見る方向を間違えながらイノは地図と対面している。

「おい、その地図反対になってっぞ……」

そんな彼に呆れ顔でいう。

「……ごめんキラ!やっぱり僕は地図読めないや!」

脂汗が出てきたイノはキラに投げた。

「……相変わらずだよな。(笑)←地図を受け取り 」

「う~ん…少し遠いけどそこの○△レストラン……イタリアン料理だって!ちょっと行ってみない?」

 イノは店を思い出したのか、提案する。しかし、地図の存在意義を疑ってしまう吉良であった。

「ん、良いね!行くか! 」

「よっし!決まり♪」

 止めていた足を再び動かす。

「……あれ?あそこにいる鳥、なんかあの鳥だけ妙に鮮やかじゃない?」

 電線にとまる鳥たちよりも明らかに異色な一匹のオウムを指差してイノが言う。

「……まーたアイツ逃げ出したのか…」


 吉良が我が家の脱走ペットを見つけていたその頃永良家では

「あら?鳥かごが空になってるわ。あの嫁は全く……」

実は自分が掃除しようと開けて孫が来たので放置したのを棚に上げるBBAが居た。



「アー ヒマヒマ アー」

 電線に止まるオウムがぼやく。きっと誰かの口癖なのだろう。

「あ~ツァンだったか……どうするキラ?一応この前のバイトで余ったクロロホルムが少しあるけど……捕まえる?」

 イノが怪しげな瓶を取り出し軽く振りながら訪ねる。

「いや、なんでそれ持ってんだよ……」

 呆れながらツッコみを入れる。

「アー……オゥアーウ?」

永良家のペット事、永良ツァンが他の鳥と話してる。

「ツァン~!」

飼い主が声をあげてツァンを呼ぶ

「アーゥ?キラ オアエリ?」

ツァンは怪しいものを見るかのようにジッとイノに視線を傾ける。

「いやね、この前なんだかんだで薬品の管理のバイトして、珍しかったからその時にちょびっと…ね……ツァン!お~い~で♪」

 イノは一瞬悪い笑みを浮かべるとさっと小瓶をしまい左手を出してツァンを呼ぶ。

「アーァ?オアエリ~?」

動物の勘でも働いたのかキラの肩に止まり挨拶する。

「おい、何がちょびっとだよ…。ったく……まーた外の友達と遊んでたのか?:

吉良はツァンが喜ぶ場所である嘴の下辺りを指の背で撫でる。

「オーァー♪キラ オアエリー」

 ツァンもツボを突かれて気持ち良かったのかすり寄っている。

「ったく……」

「ははは…まあ大丈夫大丈夫!いつだったか間違えて白い粉運んだ時と比べたら……はぁ~……僕も何かペットがほしいな~……」

 イノはツァンを撫でながら苦笑いしている。

「アーオー?」

賢いオウムは胡乱げな目でイノを見る。

「僕は猪。キラの親友だよ。よろしく♪」

「アオー?イーノー?」

名前を覚えようと声には出すが、発音まではうまくいっていない。

「……あ!そういえば話に聞いていただけでツァンと会うのは初めてだったかも……」

「…ちょっとツァン家に連れて戻るよ……スグ戻るな!」

「あ、うん分かったよ……」

猪に言ってツァンを胸の所に抱えて小走りに 去って行った。


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