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詩集Ⅳ  作者: 蓮井 遼
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焼け野原



兄弟はサントリーニ島へ行ったことがあると話を聞いた

私は行ったことがないが

開放的な感じであるならこのカフェテリアがそこであるように思えた

絶えず心が全てであるなら

牢獄であろうとも魂に住めばへっちゃらなはずだが

快適な空間には柱の間からすり抜けてしまうものだ

断章の日記を久しぶりに読んだ

ところで作家なる者は焼け野原のなかを行かねばならないと思えてしまうのは

流転よりも忘れられることの話を

身近によく聞くからかもしれない

ある種グルニエが説いていたように

光を浴びて光になれば

後のことは知らんというような

時間の儚さのようなものか

然し苦しみの多い人生ならこれが虚無でも

その時間をなんとかしてやりたいと思うのは

心であって

その反映が町の中にいるめいめいの

放任されたうごめきなのだろうか



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