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【ランキング12位達成】 累計84万3千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『カズヤと魔族のおっさんの事件簿:悪魔のコイン』

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【最終話】 深海基地アルゴス崩壊

轟音が兵装工場を揺るがした。

ドレイクと九条

二人の巨体が互いを貫き、同時に倒れ込む。


九条の黒刃はドレイクの鎧を深々と突き破り、ドレイクの拳は九条の胸を粉砕していた。

刃と拳が交錯したまま、二人は膝を折り、血を吐き、最後に互いを見据える。


「……これで……終わりか……」

九条が嗤い、血泡を吐く。


「違う、これで……始まりだ。」

ドレイクは仲間の名を呟きながら、崩れ落ちた。


その瞬間


【制御室】

ゼフィルの声が冷たく響き渡る。

「面白い……だが遊びは終わりだ。見せてやろう、アイゼン。俺が手に入れた“新しい力”を!」


赤黒いエネルギーがゼフィルの体から噴き出し、制御装置と直結。

世界地図のホログラムが真紅に染まり、赤い秩序計画が暴走を始める。


警告音が基地全域に鳴り響く。

《自爆システム起動――カウントダウン開始。残り時間、01:00》


赤い数字が壁一面に浮かび上がる。

隊員たちの呼吸が凍り付く。


「まずい……基地全体を爆破する気か!」

ジャスパーが叫ぶ。


「時間がねぇ……急げ!!!」

セリーヌがアイゼンに手を伸ばす。


アイゼンとゼフィルは、崩壊する制御室の中心で肉体と異能を賭けた最後の激突に突入。

火花、爆炎、そして黒赤のエネルギーの奔流が交錯する。


「師よ!俺を切り捨てたことを後悔させてやる!」

ゼフィルの絶叫が響く。


「俺は仲間を、未来を切り捨てない!」

アイゼンの拳がゼフィルを打ち据える。


だがその直後、制御装置が爆ぜ、天井が崩落。


轟音が兵装工場を揺るがした。

ドレイクと九条、二人の巨体が互いを貫き、同時に倒れ込む。

刃と拳が交錯したまま、二人は膝を折り、血を吐き、最後に互いを見据える。


その瞬間、制御室奥でゼフィルが新たな力を解放した。

赤黒いエネルギーが迸り、世界地図のホログラムが真紅に染まる。

警告音が基地全域に鳴り響く。

《自爆システム起動 残り時間、01:00》


アイゼンは仲間と共に潜水艦へ駆ける。

火花と爆炎、崩れ落ちる鉄骨が背後で襲いかかる。

ジャスパーがドローン操作で障害をかいくぐり、セリーヌとドレイクが先導して潜水艦に突入。


「急げ!出るぞ!」

ハッチが閉じ、潜水艦は深海を駆け出す。

背後で基地が轟音と赤い閃光に包まれ崩壊していく。


潜水艦内、安堵と疲労の中でアイゼンは深く息を吐く。

だが、視界の端、水面下で揺れる赤黒い影が微かに蠢く。


その瞬間、崩壊の瓦礫の間から、一部の異能兵器が漂いながら海中に残るのが映る。金属と赤い液体が混じり合った謎の装置、まだ回収されていない。


ゼフィルの声が微かに潜水艦内にも響くような錯覚が走る。

「……終わったわけではない……次はお前だ、アイゼン。」


海中の暗闇に、未回収の異能兵器と赤黒い影。

その存在は、まるで次なる戦いを予告するかのように揺れていた。


潜水艦内、安堵の空気が流れる中、アイゼンは深く息を吐く。

だが、水面下の暗闇で、一瞬、赤黒い影が揺れるのを見逃さなかった。


瓦礫の間に残された未回収の異能兵器とともに、水中でゼフィルのシルエットが一瞬浮かぶ。その瞳は鋼の光を帯び、潜水艦を見つめるかのように僅かに動いた。


アイゼンは険しい表情を浮かべ、潜水艦の窓越しに深海を見つめる。

低く呟いた。

「奴は……確かにここにはいない。でも、終わったわけじゃない……生きている……」


ジャスパーが振り返る。

「どういう意味だ?」


アイゼンはわずかに口角を上げ、冷たい光を瞳に宿しながら答える。

「次は……俺たちが仕掛ける番だ。」


漆黒の深海に、未回収の異能兵器と赤黒い影。

その存在は、まるで次なる戦いを予告するかのように揺れていた。


漆黒の深海に、静かに、しかし確実に

レッドウルフ「赤い秩序」の影は生き続けている。


漆黒の深海に、未回収の異能兵器と赤黒い影。ゼフィルの残像が揺れる。

その存在は、次なる戦いを予告するかのように、静かに、しかし確実に潜む。


『アイゼンハワードの魔族のおっさんはつらいよ17 ― Ghosts of the Deep(深海の亡霊)』






ー完ー


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