表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ランキング12位達成】 累計55万8千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『カズヤと魔族のおっさんの事件簿:なき猫』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

698/1355

第7話 島民のアリバイ確認

カズヤとアイゼンハワードは、民宿を営む木村梓を訪ねた。


木村梓 アリバイ確認


「木村さん、事件の夜はどのように過ごされていましたか?」


「その夜は、宿泊客が二人来ていましたので、夜の10時ごろまで食事や片付けで忙しかったです。その後は帳簿をつけて、寝たのは11時過ぎでした。」


「宿泊客の方が証言してくれるかもしれませんね。」


「ええ、きっと覚えていると思います。外へ出たことは一切ありません。」


カズヤは、梓の落ち着いた声に信頼性を感じた。


勝トシエ アリバイ確認


夜の帳が下り始める頃、二人は勝トシエの家を訪ねた。古びた家の前には、数匹の猫が集まっている。


「勝トシエさん、事件の夜のことをお聞きしてもよろしいですか?」


勝トシエはしわがれた声で笑った。

「ふふ、あんたたちも猫の声を聞いたんだろう?」


「ええ、安藤春さんが、あなたの家から猫の鳴き声が聞こえたと言っていました。」


「その通りだよ。黒猫が三度鳴いたんだ……。島に死を呼ぶ声だ。私は止めようと白猫を探したけれど、見つからなかった。」


アイゼンハワードは眉をひそめる。

「では、あなたはその夜、ずっと家に?」


「そうだよ。猫と一緒にいた。外には出ていない。だが――黒猫の声を聞いたのは、私だけじゃないはずだ」


カズヤは彼女の視線に違和感を覚えた。勝トシエは、まるで“知ってはいけない何か”を知っているかのように思えた。


こうして、島の主要な住民たちのアリバイが一通り確認された。


我聞龍二:夜8時ごろ、北の岩場へ。目撃者なし。


井上真理子:診療所で夜勤。外出せず。


神林一郎:神社で管理。異常なし。


沢田淳:建設現場の巡回。異常なし。


森田健一:自宅で過ごし、9時に友人と電話。


藤原健太:自宅。靴は一足だけ。


安藤春:バーで友人と飲み、帰り道で猫の声。


木村梓:宿泊客の対応。証人あり。


勝トシエ:自宅で猫と過ごす。黒猫が三度鳴いたと証言。


そして、カズヤとアイゼンハワードは互いに視線を交わした。


「アリバイが揃ったようでいて、どこかに穴がある気がしますね」


「そうだな。特に気になるのは……猫の鳴き声だ。三度鳴いた時刻と、三神雄二が絶命した時間が一致している可能性がある」


「黒猫伝説が、ただの迷信なのか、それとも犯人が利用した仕掛けなのか……」


二人は再び動き出した。島に渦巻く伝説と利害、そしてアリバイの影。その狭間に、事件の真相が隠されている。

三神建設関係者


三神雄二:45歳、部長、自己中心的で野心的(死亡)

橋本史郎:40歳、プロジェクトマネージャー、効率重視、(死亡)

加賀美良子:30歳、広報担当、社交的で説得力あり



島の住民


我聞龍二:50歳、漁師、神秘的、黒猫伝説を信じる

井上真理子:28歳、医者、白猫と黒猫伝説を研究

木村梓:32歳、民宿経営者、温かい性格

勝トシエ:63歳、占い師、黒猫伝説に詳しい

神林一郎:55歳、神主、伝統と文化を重んじる

安藤春:31歳、新聞記者、好奇心旺盛

佐々木大輝:36歳、教師、温厚だが時に厳しい

森田健一:29歳、ダイビングショップ経営者、冒険好き

沢田淳:46歳、警備員、真面目で責任感強い

藤原健太:37歳、不動産投資家、開発の利権狙い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ