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【ランキング12位達成】 累計55万3千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとダイ・マオウの魔界の嫁探し 魔王城をたてなおせ!』

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第10話 魔王城再建と新しい朝

魔王城。


瓦礫の山と崩れた壁に囲まれた広間で、ダイ・マオウは大きく息を吸う。


「よし……これからが、本当の戦いだ……!」


運命の伴侶・みっちゃんと手を取り合い、魔王城の再建作業がスタートした。


「石積みは俺、木材はみっちゃん、掃除はさっちゃん!」


さっちゃんは肩にバケツをぶら下げながら、淡々と指示を飛ばす。


「人生はいつからでも変えられるのよ、魔王」


魔王は瓦礫の山をよけつつ、みっちゃんの笑顔に力をもらう。


「うおおお……嫁の笑顔、最高のモチベーション……!」


町の住民たちも応援に駆けつける。


「ご祝儀です!」


「建材費です!」


「豆腐もあります!」


ダイ・マオウは感動と混乱で目を見開く。


「なんだ、この異様な量の祝福と豆腐は……!」


みっちゃんはにっこり笑いながら、魔王に手作りの小さな豆腐セットを差し出す。


「さあ、今日も一緒に笑いましょう!」


魔王はうるっときながらも、笑いを返す。


「手作り豆腐、うめぇじゃねぇか……って、お祝いまで豆腐かい!」



■■■



結婚式の準備は順調に進み、ついに和装の結婚式当日。


みっちゃんは純白の色打掛に身を包み、ダイ・マオウは漆黒の紋付で堂々と立つ。


挿絵(By みてみん)


「さあ、ダイ・マオウよ、新しい朝だ!」


「おお……この城で、笑いと愛を守るのだな……!」


さっちゃんは控室で小さく微笑む。


「人生は、いつでもリスタートできる。ダイ・マオウもやっとそれを知ったわね」


そして、式の後、さっちゃんはこっそりと新しい生命を乳母として取り出す。


「これで次世代も任せたわよ、ダイ・マオウ」


魔王は両手でみっちゃんと赤ん坊を抱き、城の大広間を見渡す。


「義理と任侠と愛……これが魔界流の幸せか……!」


ご祝儀も集まり、豆腐もたっぷり、魔王城は新しい朝を迎える。


外では朝日が差し込み、瓦礫の隙間から小鳥がさえずる。


魔界の婚活は、笑いと涙と愛に満ちた大団円で幕を閉じた。


学びポイント(さっちゃん解説付き)


結婚はゴールではなく、新しいスタート

→ 愛と笑いを守りながら、人生を築いていくことが大切。


義理・任侠・愛は魔界でも大事

→ 他者との関係を大切にすることが幸せの基盤になる。


次世代へのバトン

→ 乳母さっちゃんによる新しい生命の誕生で、愛は次の世代に続く。


魔界婚活の物語はここで幕を閉じるが、愛と笑いの物語は永遠に続く。



おまけ

エピローグ 新しい命と乳母さっちゃん


魔王城の朝。


結婚式から数か月後、城には柔らかな日差しが差し込む。


ダイ・マオウとみっちゃんの間に、小さな命が誕生した。


「うおお……我が子よ、これが我らの血筋か……!」


しかし、魔王は慣れない育児に四苦八苦。


泣き声に振り回され、オムツ交換で頭がパンク寸前。


そんな時、さっちゃんが颯爽と登場。


「はいはい、任せなさい。魔王、あなたは仕事と愛嬌担当、私は育児担当よ」


さっちゃんは小さな赤ん坊を手に取り、優しく揺らす。


「ふふ、これからも笑いと愛でいっぱいの家族にしてみせます」


ダイ・マオウは安堵の表情でうなずく。


「さっちゃん……お前、魔界の乳母界の頂点か……!」


みっちゃんも笑顔で赤ん坊を見つめる。


「お父さんも、お母さんも、さっちゃんも……みんなで笑いながら育てましょうね」


小さな赤ん坊は、魔王の大きな手に抱かれ、さっちゃんの腕でゆらゆら揺れる。


城の広間には、笑い声と赤ちゃんの泣き声が混ざり、これまでの婚活の戦いが遠い過去のように感じられた。


挿絵(By みてみん)


魔界婚活の物語はここで幕を閉じるが、笑いと愛に満ちた日々は、これからも続いていく。


学びポイント(さっちゃん解説付き)


結婚はスタートであり、育児もチーム戦

→ 魔王も乳母さっちゃんも、一緒に学び成長することが大事。


家族の笑いが何よりの宝物

→ 豪華さや力ではなく、日常の笑いが愛を育む。


乳母さっちゃんの役割は万能

→ 愛嬌・根気・知恵で新しい世代も守る、魔界の頼れる存在。


義理と任侠と愛に満ちた婚活と家族の物語は、笑いと涙を残しつつ、未来へとつながっていく。



『さっちゃんとダイ・マオウの魔界の嫁探し 魔王城をたてなおせ!』






ー完ー

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