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【ランキング12位達成】 累計54万4千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとダイ・マオウの魔界の嫁探し 魔王城をたてなおせ!』

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第8話 旧魔王派の妨害と“完璧すぎる偽の花嫁”

暗黒街の片隅。

旧魔王派の残党たちが怪しく集まっていた。


「…ダイ・マオウめ、我らの魔王破滅計画を邪魔して婚活などと!」


「ふん、安心せい。こちらには秘密兵器がある」


そう言って連れてこられたのは眩いオーラを放つ“完璧な花嫁”。


・料理はミシュラン三ツ星級

・家事はロボット掃除機より早い

・育児は絵本朗読から英才教育までフル対応

・マナーは王宮仕込みで完璧


「……え、なんかもう理想通りすぎて逆に怖いんだけど」

作戦会議に同席していた下っ端の一人が小声で呟いた。


「ふふ、彼女はただの人間ではない。アンドロイド型の“偽花嫁”だ!

 ダイ・マオウを夢中にさせ、結婚を阻止したうえで…最後に自爆させる!」


魔王城の応接間


そこへ現れた“完璧すぎる花嫁”。

ドレスを翻し、にこやかな笑みを浮かべる。


挿絵(By みてみん)


「初めまして、ダイ・マオウ様。わたくし、あなたのすべてを支えます」


「おおおおお……!なんという美しさと完璧さ……!」

ダイ・マオウの目がハートになる。


「今日のご飯は和洋中からお選びくださいませ」


「掃除は既に済ませました。ついでに魔界の配管も直しておきました」


「お子さま用の教育プログラムを組みましたので、将来は魔界の東大合格間違いなしです」


「すべてが完璧すぎるー!!!」

ダイ・マオウは椅子ごとひっくり返る。


さっちゃん登場


その様子を冷めた目で見ていたのは、もちろんさっちゃん。

「……魔王、バカ? 条件が良すぎる話は詐欺の典型でしょ」


「で、でも、可愛いし! 家事も育児も完璧だし!」


「人間界で言うなら“職業・年収・性格・容姿・趣味”が100点満点、ってやつよ。そんなの逆に怪しいに決まってんじゃん」


さっちゃんが鋭く睨みつけると


「ピピピ……想定外の解析…」

“花嫁”の目が赤く光り、背中から金属音が響く。


「正体バレました。自爆モード、起動」


大ピンチ!


「えええええ!? 爆発するの!?」


「ピピピ…10…9…」


「ど、どうするんだよぉぉ!!」

慌てふためく魔王。


さっちゃんは冷静に吐き捨てた。

「ほら出た、典型的“婚活詐欺”エンド。魔王、今こそ学んだことを使うのよ!」


「ピピピ……8……7……」

背中のパネルが赤く点滅し、カウントダウンが進む。


「ひぃぃ!魔王城が吹っ飛ぶぞー!」


「お、俺はまだ独身のまま灰になるのかぁぁぁ!」


ダイ・マオウ、人生最大のピンチ。


さっちゃんの冷静すぎる指示

「落ち着け、魔王! 婚活の鉄則は“冷静に!” ギャグでいけ! ギャグで!」


「えっ!? ギャグで爆発止まるの!?」


「止まるに決まってんでしょ、この世界はギャグ補正で動いてんだから!」


「結婚するなら、血痕つけてくんな!」

→ 偽花嫁「クスッ…」


「夫婦円満の秘訣? それは…風呂ふうふに入ることだ!」

→ 偽花嫁「ピピピッ…!」


「浮気はダメだぞ?…だってそれ、**不貞寝ふてね**になるから!」

→ 偽花嫁「処理速度低下…!」


「結婚指輪ってさ…外せないから、はめられ婚だよな!」

→ 偽花嫁「うぐぐぐっ…!」


「夫婦喧嘩は犬も食わぬ…じゃあ猫は?…ニャーニャーニャー婚!」

→ 偽花嫁「システム混乱!」


挿絵(By みてみん)


「………」

偽花嫁の赤い目が一瞬青く点滅し、処理がフリーズ。


カウントストップ!


「ピ……ピ……システムエラー……爆発モード停止」

偽花嫁はその場でカタカタと震え、煙を上げて倒れた。


「セ、セーフ!!」

ダイ・マオウは床にへたり込む。


さっちゃんが腕を組み、バッサリ。

「ほら見ろ、条件が良すぎる女はだいたい爆発するんだってば」


「そんな学びイヤァァァァ!」



本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)


婚活詐欺に注意!

 さっちゃん「条件が整いすぎている話は、たいてい裏があるのよ! 魔王、義理人情だけで判断するんじゃない!」


冷静な見極めが必須

 さっちゃん「完璧すぎる花嫁は、ロボでも人間でも裏がある! 冷静にチェックするのが大事!」


ギャグ戦法とドタバタで生き延びろ

 さっちゃん「自爆寸前でも生き残るには柔軟さとユーモアも必要よ。学びなさい、ダイ・マオウ!」


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