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完結【50万2千PV突破 】運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとダイ・マオウの魔界の嫁探し 魔王城をたてなおせ!』

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第6話 潔癖症すぎる天使のお嬢様とのお見合い

魔王城の庭園。お見合いに現れたのは、白いドレスを身にまとった天使のお嬢様・セラフィーナ。

透き通るような白い羽、輝く金髪、女神のような微笑み。


挿絵(By みてみん)


「はじめまして、魔王さま。わたくし、あなたのような強き方とお会いできて光栄ですわ」

「ほ、ほぉ……天界の姫か。清らかで、理想の花嫁かもしれん……」


さっちゃん「(小声)魔王、油断すんな。こういう“清純派”ほど裏がヤベぇんだ」



セラフィーナが椅子に腰かける前に


セラフィーナ「待って!椅子を拭いてからじゃないと座れませんわ!」

(召喚した天使の従者がアルコールで徹底消毒)


ダイマオウ「え、えっと……清潔でいいことだよな?」


さっちゃん「すでに異常の領域だぞこれ」


テーブルにお茶が出される。

「カップを素手で持つなんてありえません!手袋を三重にしてから飲みますわ!」


「そ、そんなに!?」

さっちゃん「魔王の手はバイ菌扱いか!お前、今まで勇者よりひどい目にあってるぞ!」



食事が運ばれてくる。

「この料理、調理場でホコリが一粒でも混じってないでしょうね?!」


「ひぃっ……完璧に除去しました!」


「信じられません!魔界は不潔ですもの!」


挿絵(By みてみん)



「な、なんだと!?魔界のカレーは世界一清潔――」


「却下です!カレーは汁が飛ぶから最低です!」


さっちゃん「はい出た!潔癖症最大の敵=汚れるカレー!」


さらに


「将来、家庭を持ったとしても、子どもが泥遊びなんて絶対許しませんわ!ペットもダメ!お風呂は一日5回!」


「そ、それじゃあ……家庭どころか修行僧生活じゃないか!」


さっちゃん「天使じゃなくて“消毒の鬼”だよコレ!」


「わたくしの理想は、無菌の天界ライフですの!」


「う、無理だ……俺は自由にカレーを食べ、土に足をつけて生きたい……!」


さっちゃん「魔王が“庶民派”に見えるほど地獄の性格だな!」


結局、お見合いは即終了。

魔王城の庭園は消毒液の香りだけを残して、天使のお嬢様は帰っていったのだった。


本日の学びポイント(さっちゃんの毒舌解説付き)


理想の清潔も行き過ぎると地獄!

 さっちゃん「家の中がピカピカでも、心の中はギスギスになるんだよ!」


結婚は完璧よりも“ゆるさ”が必要!

 さっちゃん「人間どころか魔族だって泥くらいつけて生きてんだ!」


性格の“きれい好き”と“潔癖症”は別物!

 さっちゃん「“きれい好き”は天使、“潔癖症”は悪魔だ!いや今のは悪魔より怖ぇわ!」


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