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【ランキング12位達成】 累計53万8千PV運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『さっちゃんとダイ・マオウの魔界の嫁探し 魔王城をたてなおせ!』

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第5話 料理下手なドラゴン娘とのお見合い

魔王城の食堂。


テーブルには色とりどりの料理が並べられていた。

お見合い相手は、竜族の令嬢・ドラコーネ姫。

美しいエメラルドグリーンの髪、金色の瞳。スタイルも完璧。


挿絵(By みてみん)


「魔王さま! 今日は私、腕によりをかけてお料理しましたの!」


「おぉ、愛情料理か……!結婚生活を夢見てるみたいでいいじゃないか!」


さっちゃん「(小声)いや魔王、見ろよそのスープの色……毒々しい紫だぞ。スライム溶かした跡みたいになってるぞ……」


ダイマオウは一口スープをすすった。


「……ぶふっ!!な、なんだこれはッ!?不味すぎる!マジまじぃー」


「どう?愛情たっぷりですの!」


さっちゃん「味音痴確定~!!そのスープ、胃袋直撃の毒ガス兵器だろ!」


メインディッシュの肉料理を口に入れれば、


ゴリッ!ガリッ!(歯に当たる。)


「うわあああ!石?骨?いや岩盤!? これ歯が粉砕されるやつだ!」


挿絵(By みてみん)


「愛情で噛み砕けますわ!」


さっちゃん「無理だよバカ!愛情は歯医者代に化けねぇ!」


「(心の声)…俺は“愛があれば料理の味なんて”って思ってたけど……これだけは……無理だ……!」


さっちゃん「魔王よ……愛と胃袋は別物ってこと、今学んでるな?」


追い討ちをかけるように、ドラコーネがデザートを出す。


ドラコーネ「ふふっ、特製ケーキですの!」

(ケーキを切ると、中から生焼けの目卵がドロッ……)


「ぎゃああああ!」


さっちゃん「これもうスイーツじゃなくてバイオ兵器!」


ダイマオウがついに箸を置く。


「ご、ごめん……!いくら愛情でもこれは……」


その言葉に、ドラコーネの顔が真っ赤に


ドラコーネ「わたくしの料理をバカにしましたわねえええええ!!!」


バリバリッ!と全身から鱗が飛び出し、巨大な竜へ変身!

次の瞬間


ドッガーーーン!!

炎ブレスが暴発し、魔王城の屋根が丸ごと吹き飛んだ。


挿絵(By みてみん)


さっちゃん「ちょおおおい!!屋根が消し飛んだぞ!これ見合いっていうより怪獣大戦争だわ!」


瓦礫の山の中で、ボロボロになった魔王とさっちゃん。

「……料理下手でも愛で食べられると思ったのに……」


さっちゃん「バカ野郎!愛は胃薬じゃねぇ!むしろ保険適用外だ!」


ドラコーネ(竜の姿で泣きながら)「うわぁぁん!私のお料理、愛されないなんてぇぇぇ!」

屋根のない魔王城に響き渡る、炎混じりの嗚咽……。


本日の学びポイント(さっちゃんの毒舌解説付き)


不味い料理は愛情でもごまかせない!

 さっちゃん「“愛情スパイス”とか言うやつ、大抵ゲロマズ飯作るからな!」


味音痴は破壊力バツグン!

 さっちゃん「本人はウマいと思ってる分タチが悪い!胃袋が命の危機にさらされるぞ!」


結婚生活=家庭の味が毎日続くってこと!

 さっちゃん「毎日この毒ガススープだったら寿命マイナス50年だわ!」


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