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【ランキング12位達成】 累計54万9千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『カズヤと魔族のおっさんの事件簿:死刑執行人』

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第11話 核兵器前での戦闘 赤い光の中対峙する4人

核兵器の制御室にたどり着いた4人。赤い警報灯が点滅し、カウントダウンが再び始まろうとしていた。


ジャスパー、セリーヌ、カテリーナ、そしてアイゼンハワード

4人は息を整え、目を光らせる。


その時、冷たい声が室内に響いた。

「ようやく揃ったか、信じる者たちよ。だが、ここからが本番だ。」

影のように現れたゼフィル。銀白の髪が赤い光に反射し、鋼の瞳が冷たく光る。


「君たちには、それぞれ不利な相手がいる。」

ゼフィルは笑みを浮かべ、室内のスクリーンに敵の姿を映す。


ジャスパーには、かつて彼が倒したと思われたが復活した、冷徹な暗殺者。

セリーヌには、かつての恩師であり、裏切った過去を持つスナイパー。

カテリーナには、肉体的に圧倒的に強い戦闘員。

アイゼンハワードにはかつて同じ戦場に立ち、共に戦った元同志。


「潰しあいなさい。君たちの苦手を、相手の弱点に変えろ。」

ゼフィルは低く告げ、影に消える。


ジャスパーの敵:復活した冷徹暗殺者「ヴォルフガング・ライヒ」

挿絵(By みてみん)

年齢・経歴:38歳、かつてジャスパーが阻止した暗殺任務の黒幕。

外見:黒いスーツに赤いライニング。左目に古傷があり、笑うと冷たい牙が見える。

性格:無慈悲で計算高い。ジャスパーの心理を読み、恐怖と焦りを操ることを楽しむ。

戦闘特徴:ナイフや短銃を巧みに使い、音もなく背後に回るステルス戦術の達人。


セリーヌの敵:裏切った過去を持つ恩師「ルシアン・マルグリット」

挿絵(By みてみん)

年齢・経歴:50歳、元フランス情報局のトップスナイパー。セリーヌの育ての恩師であり、諜報術と射撃技術を教えた人物。

外見:白髪混じりの髪を後ろで束ね、鋭い灰色の瞳。長身でしなやかな体躯。

性格:冷静沈着で、セリーヌの動きを先読みして心理的に揺さぶる。かつての弟子を裏切ったことを正当化し、自分の論理に絶対の自信を持つ。

戦闘特徴:長距離からの精密射撃の達人。心理戦を好み、標的の動きを読み切る。


カテリーナの敵:圧倒的肉体力を誇る戦闘員「イヴァン・ドミトリエフ」

挿絵(By みてみん)

年齢・経歴:33歳、元東欧軍特殊部隊の精鋭。肉体強化手術を受けており、人間離れしたパワーを持つ。

外見:筋骨隆々で、腕に入れ墨が走る。髭を整えた精悍な顔立ち。

性格:冷酷無比で、力で全てを解決する。戦闘以外の策略は不得手だが、圧倒的な肉体で敵をねじ伏せることに執着。

戦闘特徴:格闘、投擲、盾破壊などの近接戦闘の鬼。カテリーナの柔軟性とスピードを封じ込めようとする。


アイゼンハワードの敵:信念を揺さぶる裏切りの同志「オットー・シュタインベルク」

挿絵(By みてみん)

背景:かつてアイゼンハワードと同じ戦場に立ち、共に戦った元同志。しかし、冷戦の混乱の中で共産主義に寝返り、レッドウルフの戦略参謀となった。

特徴:軍人としての技術・知識はアイゼンハワードと互角。戦闘力よりも「策」と「統率」で圧をかける。手にはタブレットと小型端末を持ち、戦場をハッキングと無線指令で操る。



赤い警報灯が点滅する制御室。

「カウントダウン再開。核兵器発射まで残り時間10分。」

冷たい機械音声が流れる中、4人の前に次々と影が現れた。


ジャスパー vs ヴォルフガング・ライヒ


闇から滲み出るように、黒いスーツの男が歩み出る。左目の古傷が赤い光に照らされ、冷たい牙のような笑みを浮かべた。


「クレイン……死んだはずの俺が目の前に立っている。どうだ、悪夢のようだろう?」


ジャスパーは銃を構え、低く言い放つ。

「悪夢は必ず朝に消える。だが今度は、お前に永遠の夜を与えてやる。」


セリーヌ vs ルシアン・マルグリット


スクリーンの光が途切れ、長身の影が姿を現す。灰色の瞳が弟子を射抜き、冷たい声が落ちる。


「セリーヌ。私から学んだ狙撃の技術を、師に向けるのか?」


セリーヌは蒼い瞳を逸らさず、ライフルを構える。

「あなたから学んだのは技術だけ。裏切りは、決して教わっていない。」


カテリーナ vs イヴァン・ドミトリエフ


鋼鉄の扉を叩き割るように、巨体が現れる。筋骨隆々の腕に入れ墨が走り、冷酷な笑みを浮かべて吠える。


「小娘、逃げ場はない。お前の骨を一つ残らず砕き、床に刻んでやる。」


カテリーナは体を沈め、鋭い目で見上げる。

「力任せの獣ね。でも獣は、必ず罠に落ちるのよ。」


アイゼンハワード vs オットー・シュタインベルク


最後に現れたのは、背筋を伸ばした軍服姿の男。冷徹な瞳に昔日の記憶を宿し、タブレットを片手に皮肉な笑みを浮かべる。


「グレン将軍。老兵がまだ戦場に立つとはな。だが秩序も国も、すでに赤に染まった。抵抗は滑稽だ。」


アイゼンハワードは深い皺を刻んだ顔に怒りを走らせ、ライフルを握り直す。

「オットー。同志を裏切った者に未来はない。滑稽なのは貴様の生き様だ。」


警報がさらに高鳴り、制御室全体が震える。

「残り時間、9分30秒。」


赤い光の中、4つの戦いが同時に始まろうとしていた。


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