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【ランキング12位達成】 累計56万2千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『カズヤと魔族のおっさんの事件簿:冥界から届いた遺書』

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フェーズ9 宇宙ステーション攻防 無重力戦の激化

宇宙ステーション内のΛ-Nexus制御区画へ続く主通路。

赤色灯が明滅する中、浮遊する瓦礫と血飛沫、火花が交錯する。


サイキック親衛隊は数を増し、空間そのものをねじ曲げながら迫ってきた。

銃弾は曲線を描き、壁は液体のように揺らめく。まるで現実そのものが戦場に牙を剥いているかのようだった。


マルコが咆哮を上げ、反動で体を後方へ吹き飛ばしながらも重火器を撃ちまくる。

だが撃ちながらもただの火力では終わらない――


「ぶちかますぞォ! 《ハウリング・ガトリング!!》」


彼の機関銃が火を噴くたび、炸裂弾が連鎖爆発を起こし、弾道そのものが炎の龍と化して親衛隊を飲み込む。

真空に響かぬはずの爆音が、骨の髄まで震わせる幻聴のように隊員たちの精神を砕いていく。


アレックスは無重力をものともせず、壁面と天井を交互に蹴り飛ばして高速で旋回。

稲妻の軌跡が十字に交差した瞬間――


「《ライトニング・クロス!!》」


閃光が通路全体を裂き、空間を四分割するように奔る。

金属装甲が蒸発し、親衛隊の身体が細切れに焼き尽くされ、残骸は光の渦に吸い込まれていった。


セリーヌは流れるように回転し、狙撃銃を構える。

だが撃つのは弾丸ではなく、圧縮した衝撃波を込めた特製弾丸。


「……これで終わり」


《スターダスト・ショット》

彼女が放った一撃は宙に散開し、無数の光粒子となって親衛隊を蜂の巣にした。

弾丸の軌跡は夜空の星座のように交錯し、瞬間的に闇を塗り替える。


背後で叫ぶジャスパー。

「おいおい! ここ爆発したら保険降りねぇんだぞ!? 頼むから真空に吹き飛ばすときは俺を巻き込むなよ!」

だがその指先は端末を忙しく叩き続け、次々とステーション内部のロックを解除していた。


セリーヌが笑みを浮かべる。

「心配しないで、死ぬときは一緒よ」

「それが一番心配だっての!」


親衛隊を一掃する仲間たちの連携で、制御区画への道がついに開ける。

通路奥、白い光が漏れる隔壁の向こう、そこがアリシアのいる中枢。


静かに前へ進み出るのは、老練の魔族スパイ アイゼン・ハワード。

仲間の背後で漂う影が、まるで彼を導くように震えた。


「行け、アイゼン」


「俺たちは雑魚たちを、ここで食い止める!」


マルコの叫び、アレックスの稲妻、セリーヌの星弾

仲間たちが放った必殺技の残響を背に、アイゼンハワードは影の中へと姿を消した。



その先に待つのは、アリシア・ヴァルデス。

世界の重力を握る女との、最終決戦だった――。

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