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【ランキング12位達成】 累計55万6千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『カズヤと魔族のおっさんの事件簿:冥界から届いた遺書』

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フェーズ1 合流(メキシコシティ)

挿絵(By みてみん)

メキシコシティ、旧市街の片隅にある薄暗い倉庫。

夜風が吹き込み、鉄扉が軋む音だけが響く。


アイゼン、セリーヌ、ジャスパーが警戒態勢で足を踏み入れると、内部の照明がひとつ、またひとつと点灯した。

そこに待っていたのは二人の新しい仲間だった。


マルコ・サンタナ

挿絵(By みてみん)

「……来たか。お前らがMI6の特務班か」


倉庫の奥から現れたのは、逞しい体躯を持つ男。

身長183cm、筋肉質の体を戦闘服に包み、短く刈った黒髪と褐色の肌を持つ。頬には深い傷跡が走り、鋭い眼光が獲物を狙う猛獣のように光っていた。


彼の名は マルコ・サンタナ。CIA南米諜報支部に所属しながら、今回はMI6の特命作戦に協力することになった。


「俺はマルコ。密林での生き残り方なら誰にも負けねえ。前線を切り拓くのが仕事だ」

力強い声と共に、マルコは握手を求める。手のひらには幾度もの戦場を潜り抜けた痕跡が刻まれていた。


熱血漢で仲間を守る意志は強いが、即断即決ゆえに単独で突っ走ることもある。

だが、彼の直感とゲリラ戦術は、密林作戦において欠かせぬ武器だった。


アレックス・“ライトニング”・カーター

挿絵(By みてみん)

「やあ!こっちはアレックス・カーター、通称“ライトニング”。スピードなら誰にも負けないぜ!」


陽気な声と共に飛び出したのは、金髪短髪の青年。

碧眼が冴え、軽量装備に包まれた身体は俊敏さを物語る。

彼はアメリカ出身、S.H.I.E.L.D.系特殊部隊の精鋭で、MI6との合同任務に派遣された。


腰には特殊銃、背中には小型推進装置を備えた超高速移動スーツ。

スーツを起動すれば、地上戦はもちろん、無重力下でも壁や天井を駆け抜け、敵を翻弄できる。


「無重力空間? 俺にとっちゃ遊び場だ。ジャスパー、あんたがシステムをハッキングしてる間、俺が守ってやるよ」

にこやかに親指を立てるアレックス。その明朗快活な態度は、重苦しい任務に臨むチームの空気を和ませる。


作戦準備


マルコが木箱を開くと、中には南米潜入用の装備が整然と並んでいた。

アサルトライフル、狙撃銃、火炎放射器、アレックス用の超高速スーツ用バッテリー、そしてジャスパーのためのポータブル端末。


「ここから先はジャングルの心臓部だ。獣道も、地図にない村も、全部敵の目になり得る。だが俺が先導する。安心しろ」

マルコが断言する。


「宇宙ステーションの制御は俺とジャスパーでやる。奇襲は任せてくれ」

アレックスは軽快にウィンクした。


アイゼンは二人を見据え、低く言う。

「戦力としては申し分ない。だが、無謀は許さん。全員で生きて帰ることを忘れるな」


倉庫に一瞬、重苦しい沈黙が落ちた。

次の瞬間、セリーヌが微笑む。

「……心強い仲間が増えたわね。これでアリシアの牙城に切り込める」


そして全員が頷き、作戦は始動する。

行き先は南米密林、そして地獄の前哨基地。


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