第六話 血の神殿での闘い
下水道を抜けた先に広がるのは、禍々しい瘴気に満ちた血の神殿の地下牢だった。壁には血が染み込み、鎖のこすれる音が不気味に響く。
「ここが……奴らの拠点か」
マーリンが眉をひそめ、杖を強く握る。
牢の一角、マーリンの黒魔法が空間を裂くように爆ぜた。ズズンッ――! 地面が震え、石壁が崩れ、道が拓ける。
その奥に現れたのは、闇に魅入られし邪教の神官たち。
名前 悪魔シスター
体力 : 900
攻撃 : 400
防御 : 610
素早さ: 700
この世界で邪神に魅入られたシスター。闇の黒魔術の回復魔法を使いこなす。
名前 悪魔司祭
体力 : 900
攻撃 : 400
防御 : 610
素早さ: 700
この世界で邪神に魅入られた司祭。闇の黒魔術の回復魔法と攻撃魔法を使いこなす。
名前 悪魔神官
体力 : 1200
攻撃 : 300
防御 : 510
素早さ: 500
この世界で邪神に魅入られた神官。闇の攻撃の黒魔術を使いこなす。
「数が多いぞ!」
俺が叫ぶと、前に出たのはバルドルだった。
「来い…俺の銀の斧が、お前らの邪念を断ち切ってやる!!」
ギィィン!!
銀の斧が一閃し、悪魔神官の結界を叩き割った!
「ぐぅあああっ!?」
悪魔神官が吹き飛ぶ!血のような霧が舞う!
「いいぞバルドル、その調子だ!」
と俺が叫ぶと、グレイス・オマリーが続いた。
「ちょっと!あたしの見せ場を奪わないでくれる!?」
そう言いながら、二丁拳銃をくるくると回し、悪魔シスターを狙い撃つ!
「ふふふ……甘いわ」
悪魔シスターが即座に回復魔法を詠唱し、仲間を癒そうとする。
「させるかよっ!」
グレイスオマリーが投げナイフを構え、咄嗟にその詠唱を中断させた!
「マーリン、支援頼む!」
「……面倒だけど、仕方ないわね」
と呟いたマーリンの瞳がギラリと光る。
「漆黒の業火よ、灰と化せ……黒龍獄炎爆裂!!」
――ドオオオォォォン!!
再び現れる闇の龍が、神殿の天井を揺るがすほどの咆哮とともに地獄炎を吐き出し、悪魔司祭を包み込んだ!
「ぎゃああああああああああっ!」
一体、また一体と崩れ落ちていく悪魔たち。
「村人を解放するぞ!」
シスターマリアが鍵を見つけ、手かせ足かせを外していく。
「ありがとう、ありがとうございます……!」
村人たちが涙ながらに感謝の言葉を口にする。
その時
「バルドル……やはり、来たか」
闇の廊下の向こうから、重く鋭い声が響いた。
ギリッ……バルドルの手が斧を強く握りしめる。
現れたのは、銀の雷光を纏う戦士、雷の戦士ヴァルグ。
「ヴァルグ……!」
バルドルの声が震える。
「お前が守る“家族”とは……この程度のものか?」
ヴァルグの目に宿るのは、冷酷な悲哀。
「違う……今度は、俺は守り抜く。仲間も、村人も、そして……」
バルドルは背後のグレイス・オマリーを一瞬見やる。
「俺はもう、“ただの反逆者”じゃない。反逆の“逆”の戦士、バルドルだ!!」
轟くような叫びと共に、彼は斧を構え直した。
ヴァルグもまた、雷を纏う剣を構える。
「さあ……来い、かつての友よ」
血の神殿にてかつての親友同士の闘志が激突する、宿命の一騎打ちが幕を開けた!