第11話 ネオ・クロノス社本社タワー親衛隊迎撃ホール
赤い警報が明滅し、鋼鉄の床が震える。
アリシア親衛隊。彼女に忠誠を誓う異能の精鋭部隊が立ちふさがった。
炎を纏う巨漢、影に潜む暗殺者、空中に浮かぶサイキック兵士。
ただの兵士ではない、“怪物”の群れだった。
セリーヌ、レオン、風間が並び立つ。
「派手にいくぜェ!!!」
レオンが笑い、背中に担いだ“多管ロケットランチャー”を展開する。
レオンの爆撃の攻撃の嵐
轟音がホールを引き裂く。
レオンがトリガーを引くと、複数のミサイルが同時発射。
天井に炸裂し、炎とコンクリート片が雨のように降り注いだ。
「これが傭兵流のドアノックだァ!!!」
爆炎に飲み込まれた親衛隊の一部は吹き飛ぶが、次の瞬間
親衛隊 ― 異能の怪物たち
炎を纏う巨漢兵士が立ち上がる。
全身をマグマのように発光させ、腕を振り下ろすと、炎の奔流が通路を埋め尽くした。
影を操る暗殺者は、炎の中から影分身を生み出し、セリーヌを四方から包囲する。
「幻か…本体か…!」
空に浮かぶサイキック兵士は両手を掲げ、空間を歪ませた。
レオンのロケット弾を宙で止め、逆に撃ち返す。
「チッ! 小賢しい!」
レオンは爆発に飲まれながらも、笑って立ち上がった。
「その方が燃えるってもんだ!」
赤い警報が明滅し、鋼鉄の床が震える。
アリシア親衛隊――彼女に忠誠を誓う異能の精鋭部隊――が立ちふさがった。
炎を纏う巨漢、影に潜む暗殺者、空中に浮かぶサイキック兵士。
ただの兵士ではない、“怪物”の群れだった。
セリーヌ、レオン、風間が並び立つ。
「派手にいくぜェ!!!」
レオンが笑い、背中に担いだ“多管ロケットランチャー”を展開する。
レオン ― 爆撃の嵐
轟音がホールを引き裂く。
レオンがトリガーを引くと、複数のミサイルが同時発射――
天井に炸裂し、炎とコンクリート片が雨のように降り注いだ。
「これが傭兵流のドアノックだァ!!!」
爆炎に飲み込まれた親衛隊の一部は吹き飛ぶが、次の瞬間――
親衛隊 ― 異能の怪物たち
◆ 炎を纏う巨漢兵士が立ち上がる。
全身をマグマのように発光させ、腕を振り下ろすと、炎の奔流が通路を埋め尽くした。
◆ 影を操る暗殺者は、炎の中から影分身を生み出し、セリーヌを四方から包囲する。
「幻か…本体か…!」
◆ 空に浮かぶサイキック兵士は両手を掲げ、空間を歪ませた。
レオンのロケット弾を宙で止め、逆に撃ち返す。
「チッ! 小賢しい!」
レオンは爆発に飲まれながらも、笑って立ち上がった。
「その方が燃えるってもんだ!」
セリーヌ ― 精密なる刃
その隙を突き、セリーヌが低く身を翻す。
拳銃からの一点射撃、そしてスプリントからの回し蹴り。
流れるような動きで親衛隊の隙間を抜け、急所を撃ち抜く。
「重火器だけじゃ突破できない! 連携するわよ!」
冷静な声と共に、セリーヌの動きは無駄がない。
彼女の射撃はレオンの乱射で生まれた混乱に鋭く突き刺さり、敵陣を切り裂いていく。
風間迅 ― 静かなる剣鬼
そして誰よりも静かに進む影。
風間迅は一言も発せず、ただ刀を抜いた。
瞬間、白銀の閃光が走る。
親衛隊の一人が、音もなく胴を斬り裂かれて崩れ落ちる。
二体、三体、斬撃は雷のように速く、重装の兵士たちが次々と切断されていく。
異界の装甲も、彼の剣筋の前では無意味だった。
背中合わせで構えるセリーヌが短く声を投げる。
「相変わらず無口ね」
風間は答えない。ただ静かに、次の斬撃へと歩を進める。
セリーヌは影の分身を一瞬で見極め、鋭い銃弾を撃ち込む。
「その程度の幻、通じないわ!」
弾丸は本体を撃ち抜き、暗殺者が呻き声を上げて崩れ落ちた。
炎の巨漢に対し、風間が歩を進める。
「――」
言葉はない。ただ刀を振り抜く。
白銀の斬光が巨漢の炎を真っ二つに裂き、次の瞬間には巨体ごと断ち割られていた。
レオンの爆撃が戦場を炎で包み、
セリーヌの精密射撃が的確に敵を削り、
風間の剣が異能の防御すら断ち切る。
しかし親衛隊はなおも立ち上がる。
空間を操る兵士、電撃を纏う兵士、肉体を巨獣に変える兵士――
ホールは“異能と火力の地獄”と化した。
「ここを抜けるぞ!」セリーヌが叫ぶ。
レオンは肩から煙を吹き出しながら吠える。
「任せろォ! 俺が道を爆ぜ開ける!!」
風間は黙して刀を納め、次の敵に歩を進めた。




