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【ランキング12位達成】 累計55万9千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『アイゼンハワード国境警備録 ― 偽勇者掃討戦』

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第16話 国境前線要塞 ―大乱戦の開幕

風が変わった。

雷鳴が止み、空から降るは百万の魔族援軍


そして、その先頭に立つ魔界の王、ダイ・マオウの咆哮。


挿絵(By みてみん)


「この地を穢す愚者どもよ。今こそ示そう我らが“正しき怒り”を!!」


士気、爆上がりッ!!

その声を聞いた瞬間、崩れかけていた魔界防衛軍に戦火の命が戻る。


魔界将軍「ダ、ダイ・マオウ様……!? まさか、ご降臨とはッ……!!」

兵士A「うおおおおおぉぉぉぉ!! 俺たちの王が戻ってきたぞぉぉぉぉ!!」

兵士B「ふっかああつゥゥ!! 気合入れろォォ!!」


数で勝る傭兵団の侵攻が一瞬止まる。

“何かが変わった”――空気そのものが敵を怯ませた。


そこへ。さらなる奇跡。


次世代、爆誕ッ!!

ザザッ……!


空間が揺れ、各地から次々と伝説の血を継ぐ新世代の戦士たちが、次々と到着する!


ウルウル(狼女)

挿絵(By みてみん)

獣耳にレザーアーマー、毛皮のマントをなびかせる美しき獣戦士。


「この匂い……懐かしいな。

血と火薬と……“勝利”の匂いだワン♥」


背後の騎馬部隊が突撃するが


シュン!


その姿が一瞬で消え


ザシュッ!


残像を残して、敵の首がスパッと飛ぶ!!


スティル「なにあれ!? 速ッ!!」

ノルド「“あれ”が……ウルウル族の真打ちか!」


シラユキ(ユキネの子孫)

挿絵(By みてみん)

純白の着物に身を包んだ氷の巫女。浮かぶ氷華が舞うたびに、空気が凍る。


「……邪なる炎よ、凍りつきなさい」


巨大な火球魔法を打ち込んでくる傭兵術師たちを、

氷の龍が一閃で撃ち落とす。


敵兵「な……なんでこんな寒いんだ……!? ぎゃあああ!! 凍る、凍るッ!!」


チル・スポット(ダル・ツライの子孫)

挿絵(By みてみん)

自堕落に見えるパーカー姿の少年。肩に乗せた猫を撫でながら


「うわ~マジやる気出ねぇ。でも……ま、ちゃちゃっと片づけるか」


次の瞬間、地面から“影”が伸び、敵部隊を丸ごと飲み込む!


兵士たち「ひ、引きずり込まれる……影が……ぬ、ぬけねぇぇええッ!!」


ナンバ・グランド(ナンバ・ラッカの子孫)

挿絵(By みてみん)

巨大な“招き猫キャノン”を背負った、機械技師少女。


「戦場は数と運だって、じーちゃんが言ってた!」


カシャン! とスロットを引き――


777ジャックポット!!


→ 大爆発

→ 敵300名ふっとぶ


スティル「な、なんやあのギャンブル兵器!!!」

ノルド「逆に味方に当たったらどうすんのよ!?」


アイリス・オオオヤマ(ダイソン・サイクロンの子孫)

挿絵(By みてみん)

両手に超吸引戦斧を持った怪力女騎士。


「掃除の時間よォォ!!!」


斧を回転させ、吸引竜巻で敵部隊を一掃!

騎兵まるごと吸い込まれ、空へ舞い上がっていく!


「クリーン! クリーン! クリーンマァァァックス!!」


トランス・ジェンダー(バイシャル&セクシャルの子孫)

挿絵(By みてみん)

虹色のオーラをまとった美しき筋肉大天使。


「枠に囚われるな。己を解き放て! それが、戦う意味!」


その一撃は、物理でも魔法でもない、“心を抉る”攻撃。

敵兵の戦意が次々と瓦解していく。


「う……なんか……この人に斬られると泣きたくなるッ……!!」

「すまん、俺……悪かった……ッ!!」


新世代の登場により、戦況は完全に逆転!


敵の魔法砲陣が突破され、中央突破部隊が壊滅。

上空では魔界雷撃師団が雷を落とし、地上ではアイゼンハワードの魔剣が閃く


そして


ギィィンッ!


斬撃の嵐を抜け、敵将をなぎ倒しながら、

アイゼンハワードはひとり、瓦礫の上へと跳び上がる。


その先に


“影”が立っていた。


仮面。曲刀。漆黒のマント。


「……会いに来たか、秩序の剣よ」

黒牙のヴォルゼア


「……お前の“秩序”に、未来はない」

「ふふ……ならば証明してみろ。お前が“希望の剣”ならばな……!」


風が止まる。

世界がふたりの男の間で止まったかのように静まり返る。


そして、次の瞬間。


最終決戦の幕が、上がる!!



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