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【ランキング12位達成】 累計55万8千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『アイゼンハワードの魔族のおっさんはつらいよ』

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第4話 ゾンビ投資信託と悪魔のクーポン戦争

すべては、さっちゃんのひと言から始まった。


「ゾンビって……死なないじゃん?なら、利息一生払ってくれるんじゃね?」


「おい、それって……最強の金融商品なんじゃ……?」


「そう!名付けて。不死債ゾンビボンド!!」


アルはその場で血を吐いた。


「ビジネスという名の永遠の地獄が、またひとつ開かれた……!」


不死身の投資家、大集合

「ゾンビ債、年利3%! でも一生ね! てか死なないからマジで永遠!」


魔界の路上でマイクを握るさっちゃんの声に、腐臭と共にゾンビたちが群がった。


「ウオオオ……利息……ウオオオ……」


「投資……好き……オエエエ……」


そんな彼らの管理を担当するため、新たな仲間が入社した。


挿絵(By みてみん)


ゾンビ秘書(本名:ルミラ・カデヴァ)

種族:ゾンビ・アンド・ちょい吸血鬼

見た目:グラマラス美人(首が180度回る)

特技:印鑑を瞬時に押す、増殖

服装:ゾンビに見えない「秘書コレ2025」黒スーツ。なぜか香水はバニラ系。

台詞:「報告書、出しました。ついでに部下もゾンビ化しました」


彼女のあまりの仕事っぷりに、アルも思わずうなった。


「……デキる女だ。冷静で、正確で、肌色がやや灰色なだけだ……」


「それもう、ゾンビやん!!」


しかもこのルミラ、空き時間で勝手に近所の魔物たちをゾンビ化して「顧客」へと変えていくという、とんでもない営業能力を持っていた。


だが、順調なときほど敵は現れる。


「価格崩壊を起こしてやるわ……我が社こそ、魔界唯一の“ワン魔貨クーポン地獄”」


現れたのは、HELLmazonヘルゾンCEO・ヘルミショネンズ。

頭にレジ袋を巻いたようなファッションと、光るカリスマ性で魔界の流通を牛耳る魔女社長だ。


「……正直、あの服センスないよな……」


「お前が言うな。甘党特攻ジャケットに“いちご爆裂マフラー”巻いてるくせに」


クーポン戦争が勃発。魔界中のチラシが魔風に舞う中、アルは静かに動いた。


「契約書の裏面に“記憶消去の呪文”を仕込んでおいた……あとは、彼女がサインすれば……」


結果、ヘルミショネンズは


「えっ……ワタシ……なんで……クーポン1000枚も印刷してたんでしたっけ?」


と記憶をなくし、ビジネス撤退。


さっちゃんはにやりと笑い、ルミラはゾンビ化対象リストを更新し、アルは今日も悔い改めた。


魔界で一躍ゾゾンビ債が話題に!

新聞の一面にはこう載った。


「魔界の起業家、アル社長がゾンビ金融で市場を征服!魔界ウォール・ヘル・ジャーナル」


ネットの声


「ゾンビ債欲しいけど、そもそも俺、生きてるから無理だったw」

「ルミラちゃん推し」

「ゾンビになって脳みそ腐る。魔界、ほんと終わってんな」


初月売上:1500万金貨達成!借金を無事にメフィスト夫人へと返した。


今回の名言

「信用とは、“この人、ヤバいけど返すんだよな……”と思わせた時点で勝ちよ!」byメフィスト夫人


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