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完結【51万3千PV突破 】運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『アル様とさっちゃんの経営塾~1年で100億金貨稼いで魔界アカデミー賞を獲る方法』

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第2話 魔界スイーツ宅配「出前RUN」本格始動!

■ 魔界の廃工場前

「なぁ……お前ら、配達やりてえって言ったよな?」


仁王立ちするさっちゃん。その背には燃える情熱、前にはうさんくさく燃え尽きたバイク乗り伝説の魔族暴走族“爆走三途川”元副隊長、ガブ郎。


背中の刺繍には《魔族愚連隊 無頼愛》の文字。そして肩にはスイーツ柄のパッチワーク。「なぜそれを……」とガブ郎が震える。


「お、俺はな……あの“地獄八の字グリップ走法”を完成させた男だぜ?宅配便とかナメんなよ……甘さは俺の辞書にねぇ!」


「じゃあ今なにやってんのよ」


「……あ、あの、鬼瓦修理とか……夜は……夜の焼き芋屋とか……」


「不安定にもほどがあるわーーーっ!!!」


バチーーーン!


さっちゃんの回転張り手(※ギアチルドレン流・愛の鉄拳)が炸裂!ガブ郎、華麗に壁ドン。地面に“阿”と“吽”の型が残る。


「聞けガブ郎!!アンタの“爆走スキル”は、今の魔界に必要なのよ!!スイーツはな、とろける前に届けないと冷えるの!!つまり、速さは命ッッ!!!」


「は、速さ……は、命……!!」


「しかもアンタ、初対面でメロンパン投げたくらい口悪いでしょ?それ、接客に活かすの!!」


「口悪いのが武器に!?」


「武器にするの!罵倒と甘味の二重構造が魔界トレンドなの!」


「それ絶対流行ってないだろ!?」


「大丈夫、私が流行らせるから!!!」


「鬼ィィィィ!!!」


そして渡されたのは、さっちゃん特製ジャケット

背中に《甘党特攻隊》、刺繍でフワッフワのショートケーキ。袖には「魂より甘さを大事に」の刺繍入り。

ガブ郎、震えながら袖を通した。


「……甘い……この服、なぜか甘い香りがする……てか柔軟剤効きすぎじゃね……?」


魔界スイーツ宅配センター(仮設)完成!

「準備完了だ!いけガブ郎!!地獄坂を突破してこい!!」


挿絵(By みてみん)


「ラジャァッス!!!!!」

ゴゴゴゴ……ッ!


バイクが唸りを上げる。背中の配送ボックスに、マカロン・毒々ベリータルト・チョコミントドラゴンなど、魔界スイーツを搭載!


「届けこの甘さ、地獄の果てまで!!!」

爆音を響かせながら、ガブ郎は爆走した!


数日後:魔界カスタマーからの声

「届けに来た兄ちゃん、悪態ついてたけど、スイーツは最高だったわ!また頼む!」


「“お前の口が甘味を欲している”とか言ってマカロン投げてきたけど、うまかったわよ!」


「配達後、号泣して『これが俺の第二の人生ッ…!』って叫んでた。感動した……」


ガブ郎の仲間たち、続々参戦!

かつての爆走三途川メンバーたちもスカウト成功。


キャンドル火炎姐さん(“熱すぎるチーズケーキ”専門)

クラクション鬼次郎(スイーツと一緒にホラー演出込みで届ける)

トゲタンク田吾作(爆走しながらプリンを守る技術に定評)


「俺たち……スイーツで、生き返ったんだ……!」


「爆走よりも……マカロンが熱いなんて……!」


魔界スイーツ宅配「出前RUN」大・爆・走!

アルは机に向かい、真顔で「最短配達ルート分析図(甘味最適化ルート)」と書かれた地図を睨んでいた。


「このルートは……一見遠回りだが、3.2秒速い……!」


「アル様、働き方がガチすぎるのよ!ちょっと休んで!」


「だが、スイーツは……命だ」


「そのセリフ、元暗殺者の言い方じゃないの!!」


そして……!

初月売上:500万金貨

魔界トレンドワード:「甘味無頼」


出前RUNは、魔界スイーツ出前業界で革命を起こした。


さっちゃんは言う。


「ビジネスはね、愛と糖と……少しの暴走でできてるの!!」


アルは言う。


「私はもう後戻りできん……マカロンと魂を秤にかけたこのビジネスに……」


「アル様!!もう戻る気ないわよね!!!」


二人は借りた金を返しに行くわよ!とメフィスト夫人の元へ行くのだった。


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