第12話 ゼロ VS ダイ・マオウ全軍、最後の方程式
ゼロの法則により、世界で最狂の男が現れた。
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名前:リーディオ ゼロ(Zeroを超越する者)
レベル:90
体力:999
攻撃: 0+950+455(運)+865(賢さ)×300(ゼロの法則発動)
防御: 0+950+455(運) +865(賢さ)×300(ゼロの法則発動)
素早さ:0+950+455(運) +865(賢さ)×300(ゼロの法則発動)
魔力:1200
賢さ:865
運:455
この世界でゼロの能力者とゼロの法則を継承した。唯一無二の世界最強の男。
固有スキル
・ゼロの法則(ゼロの能力を3つ発動すると発動する。 運と賢さががプラスされ×300攻撃・防御・素早さがアップされる。)
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「全部、ゼロにしてやる。ダイマオウ、お前の“生き様”ごと、消し去ってやる……!」
虚無が唸る。
第五層《玉座の間》に、狂気のエネルギーが渦を巻いた。
ダイマオウが一歩前に出て、拳を握り締める。
「……どうする、さっちゃん?」
すぐ横で、姐御ことさっちゃんが冷静に状況を睨みつけていた。
「魔導軍服の術式が壊れるか、私たちが壊れるか。耐久力テストしかないわ」
「つまり、持久戦ってわけか……」
「私の渡したアイテムを使いまくって、パブ上げ! 自動でパブ下げを何度も繰り返すのよ!」
「……ちょっと私、防御力アップシート追加で100枚買ってくるわ!」
その瞬間、さっちゃんは城の窓を蹴って、まさかの高速離脱。
「マジかよ!? 即死フラグ立ってるじゃねぇか!」
「やべえ、姐御帰ってくるまで時間稼がなきゃならんのかよ!」
「さっちゃんが、出て行ったか。ならば……」
リーディオ・ゼロが、ゆっくりと玉座から立ち上がる。
「君たちは、彼女が戻ってくるまで――“生きて”いられるかな?」
その瞬間、魔力が弾ける!
「“ゼロ”を超越した俺の“下”に竦め。
おびえろ! 恐怖しろ!」
【零式崩滅術式 ブラック・オーバーゼロ】
宙に刻まれた暗黒の式が、空間そのものを食い破る!
世界の“根”を喰らう、超級の崩滅術式。
魔力が暴走し、広間の空気が一瞬にして灼ける!
「――くっ!」
リーリアが魔法陣を展開しようとした瞬間、
その魔法陣が《音を立てて砕けた》。
「無意味です。私の前では、魔法など塵芥に等しい。
さあ、“死”をくれてやりましょう」
リーディオ・ゼロの姿が、一瞬でリーリアの目の前に現れる。
「やめてぇええええええ!」
――次の瞬間。
その“手とう”が振り下ろされた。
◆◆◆
しかし、止まった。
止めたのは――ダイマオウの《念道力》!
「テレバシーッ!」
《リーリア、今のうちに離れろ!》
リーリアは咄嗟に後退し、
リーディオの胸元に“防御力アップシート”を貼りつけた!
「なっ……!?」
▲リーディオ・ゼロの防御力が+50されました
◆ゼロの法則――《一時解除》!!◆
金・銀・銅の光が乱れて消える。
リーディオの身体を包んでいた蒼白の光が霧散した!
「しまった……!」
が、すぐさま軍服の術式が再起動する――
▼術式再作動:リーディオのステータス変動
・攻撃力 -50
・防御力 -50
・素早さ -50
◆◆◆ ゼロの法則、再発動!!! ◆◆◆
「やるじゃないか……魔法使い。でも、無駄だよ。すぐに元通りさ」
再び、リーディオ・ゼロが閃光を纏い直す。
「この野郎!人殺しを楽しんでやがる!」
「すべてを“ゼロ”に戻す。それが、この世界の“浄化”だ」
そう言い放つリーディオに、ユキネが剣を抜いて叫ぶ。
「なにが世界の浄化だバカらしい!“善”も“悪”も、人それぞれの都合じゃないか!」
「黙れ……私が“世界”を正す。全て“ゼロ”へ還れ。」
リーディオゼロのゼロの法則は続く、無敵状態によりダイ・マオウ達は防戦するしかなかった。




