フェーズ2 密林戦・サイキック軍団との交戦
鬱蒼とした密林を抜け、隊が前哨基地に迫ろうとした瞬間
地面が赤熱し、轟音と共に炎が爆ぜた。
「また奴らが……来やがったか」
ジャスパーが低く呟く。
木々を押し倒して現れたのは、全身をマグマのように発光させた巨漢の異能兵士。筋肉の鎧に覆われたその腕が振り下ろされるたび、炎の奔流が通路を焼き尽くしていく。
上空にはサイキック能力者が浮遊し、両手を掲げて空間そのものを歪ませた。樹木がねじれ、銃弾の軌道さえ逸れていく。
さらに闇の奥からは、気配を殺した影に潜む暗殺者が忍び寄る。
「アリシア親衛隊のお出ましか……派手に歓迎してくれるわね。」
セリーヌが銃を構えた瞬
「俺の出番だな!」
マルコが咆哮し、炎の巨漢に正面から突進する。
炎が道を塞ぐが、彼は怯まず飛び込んだ。
燃え盛る火柱を突き抜け、肉弾戦に持ち込む。
巨漢兵士が拳を振り下ろすと、大地が抉れた。だがマルコは身を翻し、逆にその巨腕に組み付いた。
「こんな火遊び、慣れっこだ!」
獣のような直感で敵の動きを先読みし、ナイフを突き立て、火炎放射器で巨漢の胸部を焼き裂く。
轟音と共に爆発。炎の中からマルコが飛び出し、泥と血にまみれながら雄叫びを上げた。
その頭上では、空中のサイキック兵士が空間を歪め、弾丸を逸らしていた。
「任せろ!」
アレックスがスーツを起動させ、青白い閃光を纏いながら木々を駆け抜ける。
壁も天井も存在しない密林の中、彼は垂直に駆け上がり、瞬時に空へ飛び出した。
「今だッ!」
稲妻のような速度で接近し、旋回しながら精密射撃を浴びせる。
高速機動の弾幕にサイキック兵士は対応できず、空間の歪みが崩壊。
次の瞬間、アレックスの膝蹴りが直撃し、兵士は地面に叩き落とされた。
その瞬間、影の中から漆黒の刃が閃いた。
「アレックス!」
セリーヌが叫ぶ。
だがマルコが飛び込み、ナイフを腕で受け止める。血が飛び散るも、彼は笑った。
「てめぇの刃は遅ぇんだよ!」
反撃の頭突きで暗殺者を怯ませ、続けざまにアレックスが閃光の突進で影を切り裂いた。
炎と歪曲、そして影の脅威が一斉に崩れ落ちる。
マルコが前線を突破し、アレックスが超高速で敵を分断。セリーヌの狙撃、アイゼンの魔族術、ジャスパーとクロエの支援が重なり、戦線は一気に押し返された。
炎を纏う巨漢兵士がなおも立ち上がる。
全身をマグマのように輝かせ、怒号と共に地面を叩き割った。炎の波が森を焼き払い、酸素が奪われる。
「しつけぇな……ここらで沈めてやる!」
マルコが火炎放射器を背中から外し、バルブを限界まで開いた。
轟音と共に炎が暴発し、まるで火龍の咆哮のような火炎の奔流が巨漢を呑み込む。
圧力で倒木が吹き飛び、爆炎が密林を昼のように照らした。
同時に、空から再び襲いかかるサイキック兵士。
空間を歪ませ、重力そのものをねじ曲げる。
「なら、上からも叩く!」
アレックスがスーツをフル稼働。
青白い稲妻の光が奔り、彼の姿が消える。
次の瞬間、敵兵の周囲を雷撃の残光が十字に走った。
「ライトニング・クロス!!」
四方からの同時攻撃で、空間の歪みが砕け散り、サイキック兵士は雷鳴と共に地に叩きつけられた。
戦場は爆炎と雷光に包まれ、残敵は恐怖で逃走する。
「おいマルコ!」
アレックスが息を弾ませながら笑う。
「派手に突っ込みすぎだろ!」
「お前こそ、もっと撃つ前に頭使え!」
罵り合いながらも、二人の目には同じ光が宿っていた。
仲間を守り、敵を打ち砕く光だ。
密林は炎と硝煙に覆われ、轟音が遠くまで響いていく。
戦いは、まだ序章にすぎなかった。




