第3話 魔界中央大闘技場・ボルテージ最大出力
ゴォォォォォォ……
観客席を埋め尽くす魔族たち。
空中観覧席、闇スクリーン、魔力拡声器。
魔界中央広場はすでに
巨大闘技場へと変貌していた。
会場構図
魔王の娘、三姉妹
エリシア
審査員席(上段)
勇者
魔王 大臣ゲラハーゴン
(審査席) (経済担当)
────────────────
実況席(下段)
杖 剣 槍 斧聖剣
会場ボルテージ
観客
「おおおおおおおお!!」
魔力がうねる。
闇花火、炸裂。
空中にテロップ。
審査員席
中央に勇者。
左右から圧。
右:魔王
左:大臣ゲラハーゴン
勇者
「なんで俺が真ん中!?」
魔王
「優勝賞品だからだ」
ゲラハーゴン
「市場価値が最大ですぞ」
勇者
「物扱い継続!?」
魔王、腕を組む。
「ふむ……勇者は、経済力高い」
ゲラハーゴン
「掃除対決ならスポンサーは家庭用品系でいけますな」
勇者
「なんの会議!?」
下段実況席
悪魔の杖(テンションMAX)
「出たァァァ!! 観客魔力上昇率120%!! 会場が震えているゥゥ!!」
悪魔の剣
「爆発が足りん!! 料理で爆発しろ!!」
悪魔の槍
「現在エリシア優勢。だが三姉妹は適応力が高い」
悪魔の斧
「城がミシミシ言ってるんだが!?」
聖剣(低音)
『歓声は熱。だが選択は静寂で決まる』
悪魔の斧
「また名言!!」
ボルテージ上昇演出
巨大魔力メーター出現。
ナターシャの爆炎 → メーター急上昇
ベルゼリアの魔法陣 → 安定上昇
ルミエラの甘美空間 → 観客うっとり
エリシアの家庭空間 → 静かに深く伸びる
悪魔の杖
「規模がおかしい!! 安らぎで数値が伸びている!!」
悪魔の槍
「共鳴率が高い。観客の心拍が落ち着いている」
悪魔の斧
「魔界で“落ち着く”ってどういうこと!?」
家事対決直前
闇ドラムロール。
ドドドドドドドド……
魔王
「第一競技、掃除対決、開始だ」
観客
「地味ィィィ!!」
悪魔の杖
「出たァァァ!! まさかの庶民部門!!」
悪魔の斧
「もっとこう……魔界っぽいのやれよ!!」
魔王、咳払い。
「勇者が帰ってきたとき快適であること。以上」
勇者
「ハードルがリアル!!」
ゲラハーゴン
「家庭用品スポンサー歓喜ですぞ」
魔界中央大闘技場にて、家事対決が始まった。




