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【ランキング12位達成】 累計68万4千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『仁風、町に吹く3 ― さっちゃん先生 マフィア編』

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第8話 武蔵、投げて、打って、倒れる。

公式再戦を前にした前哨戦。

観客席は満員、剣豪ズの注目は最高潮。


今日の先発

宮本武蔵。投手。四番。


本人は一言。


「全部やれば、早く終わるだろ」


武蔵、マウンドに立つ。

構えは中段。


観客ざわつく。


「剣道?」

「いや、野球だよな?」


次の瞬間。


ズドン!!


剣の踏み込みそのままに、

腕がしなり、剛速球が唸る。


捕手、後方に吹き飛ぶ。


審判:

「……スト、ストライク!」


相手打線、三者連続三振。



四番打者・武蔵


その裏。

武蔵、バットを握る。


これも構えは中段。


★カキィン!!


完璧な一打。

スタンド中段へ第1号ホームラン。


観客総立ち。


武蔵、ゆっくりダイヤモンドを一周し、


そして


ベンチで倒れる。


肩が上がらない。

指先が痺れる。

息が整わない。


弥助(観客席)

「大リーガー……大谷デモ休ムゾ」


武蔵「なに……オオタニって誰?」


柳生宗矩の戦術講義(急に理論派)

宗矩が静かに言う。


「武蔵殿。人の体は“斬る”ようには作られておらぬ。

投げるという動作は、極めて不合理だ」


宗矩は続ける。

肩は強く捻られ、肩板が削れる

肘は引き伸ばされ、内側靭帯が傷む


尺骨神経に負担がかかり、指先が痺れる

遠心力で毛細血管が切れる


「一定以上の投手は、投げるたびに体を壊しておる」


武蔵

「……斬り合いより、きついな」


宗矩、黒板を出す。


「ゆえに、一人の投手は毎日は投げぬ」


投球で切れた毛細血管

回復には最低4日以上


だから


「4試合に1回。登板間隔を空ける」


これが先発ローテーション。


5連戦なら、5人。

順番に回す。


武蔵

「つまり……」


宗矩

「今日は投げた。次は休め」


武蔵は天を仰ぐ。


「二刀流ってのは……気合いで全部やることじゃねぇんだな」


弥助

「アホだな、 ヤット理解シタカ」


武蔵

「体も、戦力だ」


ベンチで氷を当てられながら、

武蔵は小さく笑う。


「次は中4日で行く」


二刀流の限界を知り、武蔵は倒れた。

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