表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ランキング12位達成】 累計57万8千PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
第十章 不死身の悪魔王ガイアスと不滅のギャル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

144/1406

第13話 ゼウスの浮気癖

二重星の神殿

その最奥、重々しい石の扉の向こうから、怒号が響いていた。


「絶対ボス級おるやつじゃん……」

リスクは、背筋に走る悪寒を隠しきれなかった。


ギィィイイイ……!!


石の扉が軋みを上げて開いた瞬間、神殿の奥から強烈な光があふれ出す。

空気が一瞬で変わり、周囲の温度が上昇した。


=======================


俺たちがボスの間の部屋に入る少し前に


神のオーラをまとった筋骨隆々の男、全知全能の神ゼウス!

その隣には、まばゆい美と気品を放つ女神、愛の女神ヴィーナスが部屋に居た。


「ビーナスちゃ〜ん♡ 今日もその黄金比、神がかり的に完璧ゥ〜♡」


「……はぁ?ほんと気持ち悪いのよ、あんた」


「えっ、マジで?「違うんだ!違うんだよぉ!ビーナスがあまりにも美しすぎて……もう抑えられないんだ、俺のイチモツがあああ!」


バチィィィィィン!!!


天井を突き抜けるほどの雷が炸裂! しかしその熱量以上に、ビーナスの怒りが爆発する。


「もおおおお!! そういうとこが一番ムリなの!!何回言えばわかんの!?バカ神!!」


「いやいやビーナスちゃん、ちょっと待って話を――」


「やってられるか!アンタ一人でそのイチモツでもいじってなさい!」


ピシャァアアアアアン!!


怒りの愛雷をその場に叩きつけ、ヴィーナスは時空の扉を開いて姿を消した。

残されたのは、ポツンと立ち尽くす全知全能の神の哀れな姿


「……ヴィーナスぁ……」


だがその刹那、


ゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!!


空間が裂け、神殿全体に圧倒的な“悪意”の波動が押し寄せる、

黒き裂け目から現れたのは、巨大翼を広げたな闇の王、悪魔王ガイアス!


「……魂の棺桶はあるか?」


「お、おお……ガイアス様。こちらに……ここにございます……!」


ゼウスは慌てて、漆黒の箱を差し出す。それは、神々の魂を封じるという“魂の棺桶”。

だが


「ふん……色恋に溺れ、任務を放棄した堕ちた神よ……貴様はもう不要だ」


「え、えっ?」


ズシャアアアアアアア!!!


次の瞬間、ゼウスの胸を、ガイアスの漆黒の爪が貫いた!


「ガイアス様ァアアアアアアア!!」


全知全能の神神ゼウス、即死

その魂すらも、魂の棺桶へと吸い込まれた。


ガイアスは冷然とした目でゼウスの亡骸を見下ろすと、

棺桶を抱えて奥の部屋の闇に紛れるように隠した。



=======================


そして


ギィ……ギィィィイイイ……


俺たち勇者一行がボスの間へ踏み込んだとき、

そこには冷たく崩れたゼウスの死体と、漆黒の王、悪魔王ガイアスが立っていた。


「ようやく来たな、勇者一行よ……だが遅かったな。“魂の棺桶”は、もうこの場所には存在しない!」


ドンッッ!!!


その瞬間、神殿全体が揺れた。

俺たちは思わず身構える悪魔王ガイアスとの、戦いが始まる!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ