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【ランキング12位達成】 累計58万PV 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『3年ONI組 さっちゃん先生11 魔界調理師専門学校 ― 料理は愛情ラブ突入!』

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1410/1411

第七話 落ちこぼれクラス、再起動!

カゲツ戦の翌日、

3年ONI組は教室の空気がどんより沈んでいる。


カイ

「俺の炎……迷ってた。

 あの人の言うとおりだったよ」


ルビア

「気持ちを入れるほど失敗するなんて……

 私、スイーツ作る資格ないよ……」


セラは珍しく机に突っ伏している。

ミナは鍋を握った手が震えている。


生徒全員が、

“愛情を込めるほど味が乱れた”

という痛い現実に打ちのめされていた。


そこに、さっちゃんが静かに登場。


「迷ったっていいんだよ」


生徒たちが顔を上げる。


「人を好きになって、

 心が揺れないわけがないでしょう?」


「料理も同じ。

 迷いながら、ゆっくり味が整っていくの」


涙をこらえきれないONI組。


個別強化開始、 恋と料理の修行編が始まる。


さっちゃんは、

「このクラスの長所」を最大限に伸ばす個人レッスンを開始。


カイ:炎の制御 × 恋心の理解


カイは火炎族の火を制御しきれていない。

そこでさっちゃんは、

“好きな人に食べてほしい量だけ火を出す”練習を課す。


カイ

「す、好きな……っ!」

一瞬で大爆発。


しかし何度も練習するうちに、

ルビアの笑顔を思い浮かべると火が安定する

という現象が。


ルビア:甘味の安定化 × 告白未満の感情整理


ルビアは“気持ちが溢れると甘さが暴走する”。

さっちゃんは言う。


「甘さは優しさ。その量を決めるのは自分よ」


ルビアは

カイのどんな表情に一番食べてほしいのか”を

ノートにまとめ始め、

結果


優しさが一定の甘さに転換され、スイーツが安定。


シグレ:料理の対象を決める修行


カゲツに指摘された

“誰に届けたいのか分かっていない問題”。


さっちゃんは

「このクラスの誰か一人を思って一品作りなさい」

と課題を出す。


シグレ

「……ミナかな」 と小声。


それを聞いたミナの耳が真っ赤になる。


食材と会話しながら、

初めて“誰かのため”の味が完成する。


ミナ:パワー調整 × 愛される勇気


力が強すぎて鍋を潰すミナ。

課題は

「誰かのために一口分だけ優しく盛り付けること」


シグレが後ろから見守っていて、

ミナはパニックになるが――

極めて繊細にスープをよそえるようになる。


セラ:恋を知らない少女の“疑問”から生まれる味


セラは恋愛経験ゼロ。

感情の扱い方が分からない。


そこでさっちゃんは、

「恋を科学的に分析しなさい」

と宿題を出す。


セラは

“心拍数の変化”“視線”“味覚の相関性”など

表を作り……結果、


彼女なりの「好きの味」の方程式を発見。


彼女のスープは温度管理が格段に成長する。


3年ONI組の全員で一皿を作る


さっちゃんは最後に宣言する。


「迷いも、好きも、全部まとめて一皿にしなさい!」


選ばれたメニューは

魔界では珍しい“愛情シチュー”。


これは人の心をほぐす料理で、

魔族にはほとんど馴染みがない禁断レシピ。


役割分担


カイ:火加減


ルビア:甘味の調整


シグレ:味の基礎整理


ミナ:食材のカット(優しく)


セラ:温度と時間管理


全員の恋心・不安・憧れ

“揺れ”がいい具合に混じるようになる。


完成したシチューは

金色の湯気を立てて

教室いっぱいに広がる。


校内を席巻

試食した教師・生徒全員が驚愕。


ドラゴニス

「破壊の匂いが……しない!?

 なのに……ウマい!!」


校長ラーメンモン

「恋の味、沸騰デス!!!」


3年ONI組の評価は爆上がり。


ついに

魔王様の耳にまで届く。


魔王

「ほう……“愛情料理”とな?

 面白い。世界料理大会に出す価値があるかもしれぬな」


世界大会編の伏線が張られ、物語は次のステージへ。


さっちゃん先生

450歳の鬼教師。恋愛にも料理にも容赦なくツッコむ。

魔界調理師専門学校に「料理は愛情!」を教えに着任。



【男子生徒】

炎堂カイ(火炎族・熱血)

鍋を燃やす天才。実は恋愛だけ奥手。さっちゃんに憧れ。


影沼シグレ(影魔族・天才調理師)

材料と会話する変人。天才。女子にモテるが本人は自覚なし。


モグラ=バル(地中族・ムードメーカー)

大食い。恋愛相談が異常に得意。揚げ物神。


【女子生徒】

ルビア・スイート(砂糖妖精)

カイに片想い。スイーツ爆発常習犯。


ガルド・ミナ(オーガ娘)

シグレが好き。力が強すぎて器具破壊魔。


セラ・マリーヌ(水霊)

委員長。調理を科学とする理論派。恋愛経験ゼロ。



【学校サイド】

ラーメンモン校長

「恋は沸騰デス!」が信条の謎の鍋魔。

校風はカオスだが腕は超一流。



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