表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/1099

第9話 王家の墓へ 天才墓泥棒ライラ、謎を盗む

魔界エジプト領域


広大な砂漠のど真ん中にそびえ立つ巨大ピラミッドX。

俺たち(リスク一行)は、悪魔王ガイアスの魂の棺桶の2つ目を探しにここに来た。


その地下深く、地図にも載らない“王家の墓”が眠っているという。


挿絵(By みてみん)


「うぇ〜〜〜、ここ絶対謎があるっしょ♡」

って1人でテンアゲなのは、ギャル墓泥棒ことライラ様


「この岩…風通ってるし。ズレてる感MAXだし。もうこれ通路っしょ〜」


ゴゴゴゴ…ッと、岩が動いて隠し地下道出現!


「え、なんでわかるの!?」

って勇者アルベルトたちが固まってるけど、


「え、元・天才墓場泥棒なんで〜オタクたちとは経験値が違うの♡」

とドヤ顔でウィンクするライラ様。まじ天才。


「謎解き?全部ヌルゲーでしょ?」


地下通路マジ広いし、古代マカイ語とかイミフで浮いてるし、いちいち罠あるし。

でも全部ライラにかかれば、ただの映えスポットと化す!


「この碑文、上下逆さに読むとかダルいんだけど〜」

「ここ、風属性の魔石ぶち込めば開く扉って感じ〜」

「フラミンゴステップじゃないと床抜けるタイプ〜、マジありがち〜」


スッスッとヒールでフラミンゴステップを決めながら、華麗に罠回避!


「おまえ、ほんと何者だよ…」

「てか盗掘にテンション上がってんのライラだけだぞ」ってリスクがボソッと。


「謎解きとかマジおやつなんで〜」


しかし、その一方でフランケンシュタイン

「……あ、あれ……今、何か聞こえなかった?」


フラちゃんが震えてる。見た目は岩よりデカい筋肉モンスターなのに

ガクブルでシスターマリアの後ろに隠れてる。


「おい……お前、フランケンだろ……?」


「こ、こーゆーとこマジむり……なんかこう……ゾンビ出てきそうなカンジぃ〜……ホラー苦手なんよぉ〜〜〜(泣)」


通路の壁には、ボロッボロのミイラたちの絵。

しかも、たまに実物(本物)も混ざってるの、マジやばい。


でもライラだけはテンアゲ。

「こういうのって、逆に映えるくない?♥ストーリーあるカンジ出るじゃん〜」


しかも謎解きも秒で解いていく。


「ミイラの目の中にボタンあるやつ〜www」


「階段の影のとこにレバー仕込んであるやつ〜www」


「棺桶に奥に腕を突っ込んだらカチッて開くやつ〜www」


全部、フラちゃんが泣きながら見てる前でノリノリで解除!


そして王の墓の間へ


一番奥の部屋には、でっかい黄金の玉座と、石の像がズラリ。

中央にある棺が、魂の棺桶に違いない。


「ここか……。ついに来たな……」アルベルトが呟く。


「ヤバそうな気配するわ〜、ここマジ戦闘前のセーブポイント感ある〜」

ライラがギャル感で的確に表現。


すると――


「おい……棺が……動いてる……」リスクが指差す。


ゴゴゴゴゴ……と重々しく棺が開き、

古代の王・ファラオ・モルガナの幻影がゆっくりと姿を現した――!


「この墓に足を踏み入れし者よ……死の裁きを受けるがよい……!」


魔界エジプトの王家の墓で最後のボス戦が始まろうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ